公判準備

2006年10月3日

公判の準備のための打ち合わせが続いた。rnrn次回に高松高裁での和解続行期日に向けての打ち合わせがあった。当方にとっては決定的に不利益な状況となっている事件だ。裁判官もどうしようも無い結論に「気の毒だ。自分の父親と同年輩であり、他人事のようには思えない」などと感想は述べられるが、保証人の責任をめぐる訴訟であり、和解でなんとか円満な解決はないかと交渉をしている。相手方弁護士も当方に補助的な資料の提供を求め、和解の可能性を探ってもらっている。しかし、見通しはかなり厳しい。今後どのように対応していくかつめた打ち合わせであった。rnrn高校野球部の事故の事件についても打ち合わせをした。ひとたび訴訟になると、学校側はいっさいの責任を認めようとしない。じっくりと事実を積み重ねて訴訟を準備していくしかない。今後の安全管理がきちんとなされることが、何かで担保されることになれば、この裁判はいつでも終了するとの原告の意向であるが、このままだととことん争わなければならなくなるようだ。大人たちが自己保身に走り、事実をねじ曲げているとの感想しかもつことができなくなる原告と、これから教育を実践していかなければならない高校の双方にとって不幸なことだ。原告がここまで覚悟させなければならない状況をつくってしまった大人たちの責任が問われる。rnrn午後からは複数当事者の法的にも難しい問題を抱えている民事事件の口頭弁論手続きを終え、来週被告人質問の予定のある刑事事件の打ち合わせのために拘置所にいく。身柄拘束されている被告人は、面会者がないと他人と話すこともなく一日を終えることもある。そんなこともあってか打ち合わせが終わってもなかなか接見を終えようとしない。しかし、打ち合わせだけでなく拘束された人の精神状況を安定させるために話をする接見も、必要なことであると思っている。rnrnこうしてきたるべき公判のいくつかの準備が終わると、いらいらした気分が治まって落ち着いてくる。一つの準備書面をかきあげて「市民劇場」へと足を伸ばした。「夜の訪問者」でミステリアスな雰囲気を漂わせながら、最後はあっと言わせる展開で、結論を早めに予測しながらも最後の結末ではやはりあっと思わされた。いくつかの訴訟準備が終了した後の観劇であり、一日の充足感を味わわせていただいた。

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