ウイーンの蚤の市で買い求めたテーミスのブロンズ像である。苦労して,執念で買った経過については,妻が先のブログのコメントに記載していた。
これは,事務所に飾ろうと思って購入した。しかし,もう少し手元に置いておきたくて自宅玄関に飾っている。「テーミス」は正義の女神である。目隠しをしているのは,なにものにも惑わされず,影響されることなく公正無私に判断することを意味している。テーミスの像の中にはこの目隠しがないものもある。それは,しっかりと見つめて冷静に判断するという意味だろうか。フランクフルトの歴史的な古い教会などが建っていた広場にあったテーミスの像には目隠しがなかったように記憶している。右手には邪悪と闘う剣が握られ,左手には正義を意味する天秤がもたれている。像によっては,この右手と左手が逆になっている場合もあるようである。
今日の日経新聞でテーミスの像が通信販売されている広告がでていた。売り文句は司法試験合格祝いなどにどうぞというものであった。デザインはほぼ同じである。髪の形,衣服の模様,顔が少し違う。アメリカで最近コピーされたもののようで,私の持っているのは年代は不明であるがパリで作成されている。もちろんこの広告の値段よりはずいぶんと安く購入した。