困った人々

2008年10月1日

事務所には,いろんな人々が出入りする。中には,精神的に病んでいるのではないかと思われる人もいる。しかし,法律事務所に相談にこられた以上,何らかの解決策は見いだして帰ってもらいたいと思っている。そんなことからとんでもない事件を受けてしまうこともある。

もう何度も事務所に,「私は,医療過誤で後遺症が残ってしまった。なんとか裁判をしたい」となんどもご相談にこられる老人の方がいらっしゃる。老人福祉施設から抜け出しては,相談にくるのである。費用はいただいてない。カルテを取り寄せたりしながら,丁寧に今の状況を話をするが,なかなか納得しないし,その時は了解できてもまたやってくる。いつまでこれからのおつきあいがつづくだろうか。人生の終末期を迎えつつあるお年よりに嫌な思いをさせてはならないと思うことが,ずるずるとおつきあいを長引かせてしまう。

最近もっと困っていることがある。私が得意とする分野での仕事であった。なかなか独自の世界で物事を考えるタイプの人である。いくつか裁判を引き受けたのであるが,私の事件処理にあたって相手方の弁護士と通じているとか,裁判官に自分を陥れるように仕向けたとかと主張するようになったのである。客観的にみれば結果も悪くはないはずなのである。絶対にあり得ない事実であり,懸命に処理した事案に対してこのように後日になって言われるのは侮辱を受けた気持ちになる。こうなると,ほんとうはこちらから裁判でもしたくなる。

さらに,私にはどういう関係者か知らないが,税務署に私が覚醒剤関係の事件を扱い,1億円近い金額を受領して隠しているかのような荒唐無稽な通報をした人物がいたらしい。そんなお金があるならどこからか見つけだして欲しいものである。どこの誰が何のためにそのような通報をしたのか,気味の悪いことである。

そんなことと関連があるのかどうか不明であるが,現在,事務所は税務調査を受けている。古い記録がパソコンが変わったこと,会計ソフトが途中で変わったこと,事務所の移転があったことなどで,打ち出したデーターとデーターそのものが一部でてこない。一生懸命,依頼者の人権が守られように仕事をしてきたことを,単なる数字だけでいろいろと聞いて来られることには閉口してしまう。私の仕事はそんなことで評価されるものではないといいたくなってしまう。私のすべての生活は,弁護士としての活動のためにある。きょうは,そのことを一部否定されるような扱いがあった。とても嫌な気分を味わった。

そんなこんなで,今日はブログを書くのを止めようと思ったが,嫌な気分をそのままに書いてしまった。

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