離婚訴訟と調停

2008年10月17日

昨日は,家裁倉敷支部で離婚訴訟の弁論期日があった。審理終結となる予定であったが,相手方の準備未了でもう1期日がはいることになった。いくつもの調停を経た後に,離婚を求める双方からの訴訟となり,親権の行方をめぐって互いに譲れない状況となって,裁判所の判断を得たいとのことである。既に別居生活が始まって3年以上が経過している。それぞれの家族がいて,子どもの微妙な心の動きがある。子どもは,そうした二つの家族の緊張感のなかで,身の安定を得られるように懸命に気遣いをしている。どの結論が一番良い方法なのか,誰もわからない。もちろん,両親に離婚に至るようなことがないことが一番であったのではあるが,,,,。

そして,きょうは離婚調停2回目で調停成立となった事件があった。当方からは,離婚に至った責任は一方的に相手方にあることを認め,未成年の子の親権者は当方に,相手方の収入にみあった養育料の支払い,責任に見合った慰謝料の支払いを請求していた。その1回目の調停で,相手方は子どものDNA鑑定を求めるなどと言い出したため,当方の怒りは納まらなかった。と同時に離婚を決断して良かったと心から納得できた一瞬でもあった。そして2回目のきょう,相手方は慰謝料・養育費の減額を求めてきたがこれをただちに拒否したため,調停の不成立,訴訟と長期の紛争となりかねないと危惧していたところ,相手方は,すべて当方の主張を呑みますとの返事で,調停が成立した。あっけない結末ではあったが,すっきりと新しい出発ができることとなった。本人に安堵の表情とともに笑顔があったのは,私にとっても嬉しいことであった。私も結婚式に出席した友人の娘さんの事件であった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Links

Calendar

  • 2024年5月
    « 5月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031