霊感商法の被害は韓国に

2008年10月19日

火曜日に統一協会の中心にいる人が関与する遺産分割の調停事件があった。代理人も同組織の関係者である。この宗教団体の教義には「万物復帰の原理」といわれているものがあり、お金などに代表される万物は神に返さなければならないとして、手段を問わず、これを教団側にださせることを是としている。そんなことがあってか、遺産分割事件においても当方の依頼者が相続から排除されるべきであるなどと厳しい主張を繰り返している。物にこだわらない、純粋に心の問題であるはずの宗教において、もっとも物にこだわる主張ではないか。

昨日は、男女美という統一教会系関連企業の化粧品を購入した家族の様子がおかしいと相談を受けた。統一協会との関連などほとんど知識はなかった。しかし、その家族は、既に統一協会関係者といっしょになんどか銀行に出かけていることも確認されている。かつて、老後の資金のほとんどを失って相談にこられた方もいる。この方がどこまで深入りをしている方なのか心配である。霊感商法の実態を知って、早く被害に気づいて欲しい。その被害者本人は、家族のためにと思ってやっていることなので、霊感商法の実態を理解してもらうためには、本人の考えをじっくりと聞きながら、どこで事実認識が間違っているのか丁寧に解き明かす必要がある。意外と簡単かもしれないが、相当困難な状態となっているかもしれない。その場合でも、周辺家族の方のあたたかい思いやりのなかでの説得と会話のなかで被害に気づいてもらえるだろう。そんな話を相談者にした。

そして、夕刻、韓国利川YMCAの方との交流があった。私は、岡山YMCAの評議員、YMCAを支援し、社会に奉仕する目的のワイズメンズクラブのメンバーであることからこの交流会に出席した。雑談をしているなかで、来日しているメンバーの親族に日本の女性と合同結婚をしている人がいることがわかった。統一協会は宗教としては異端で白眼視されているが、合同結婚の相手方となった日本の女性は人間的にはいい人だといっていた。そして、今は、それなりの生活をしているとのことであった。一方、韓国に行って合同結婚をしたものの、失敗に終わって悲惨な生活を送っている人の問題も起きているようで、その人たちの救済のプログラムを検討しているとの話であった。合同結婚で韓国に渡った日本の女性の数は相当数に上っている。霊感商法の原動力となっている合同結婚の結末をきちんと見届け、被害の深刻さを我々も認識する必要がある。

このブログを書いているこのとき(18日午前10時5分)、電話がなり、運命鑑定、家系図、念珠の購入、ビデオセンターへの勧誘へとつながった人からの相談があった。勧誘の内容を確認すると統一協会の勧誘手口に間違いないものであった。この人の被害は入り口で食い止めることができた。この相談者が、すべての資産を失い、他人を勧誘し、韓国での合同結婚に至り、悲惨な生活が待っていたその行く末を想像すると早くきづいてもらってよっかたと一人納得している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Links

Calendar

  • 2024年4月
    « 5月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930