代用監獄制度に国際的批判

2008年10月19日

現在,受任している刑事被疑事件。否認したまま逮捕,釈放,再逮捕と続いている。逮捕されて勾留されている場所は,直接取り調べをする警察の留置場であり,法的には代用監獄といわれるものである。本来,留置場は,逮捕にともなう一時的な身柄拘束の場所にすぎないはずであるが,現実はほとんどの事件において勾留もこの警察の施設の代用監獄でなされる。そして,捜査機関の都合の良いときにいつでも取り調べができるのである。こうした制度が,自白の強要につながり,代用監獄はえん罪の温床とまで言われている。

ジュネーブで国連のB規約(市民的および政治的権利)人権委員会による規約の遵守状況についての審査がなされている。日弁連も人権状況の報告のために代表団がでかけ,現地で報告がなされている。ここのところ連日,日弁連のメーリングリストで,代表団のメンバーが,現地から審査委員会の様子を報告してきている。この代用監獄問題では,志布志事件の映画を上映するなどして,問題状況を明らかにした。委員からは代用監獄制度の廃止を求める厳しい意見や質問がでているようである。日本は,武器は他国並に持ちたいといいながら,こうした人権問題に関しては,野蛮な後進国であることに恥を感じないらしい。

さらに,問題とされているのは,死刑の執行である。世界的には死刑制度は廃止の方向にあり,先進国といわれる国で死刑制度が生きているのはアメリカと日本ぐらいである。少なくとも死刑の執行は減少してきている。そんななかにあって,「法の厳正なる執行」とどんどん死刑の執行がここのところ数代の法務大臣によってなされている。そのことも今回の審査において,厳しい批判がでているようである。こうした世界の潮流に逆らい,人権感覚のない政府であることは恥ずかしいことだ。

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