三連休となっている人も多いだろう。私は，福井から土曜日に帰ってきた。きょうは，東京，福井と出張だったため，木曜日からでていなかった事務所にでかけ，溜まった仕事に手をつけていた。ふと見過ごしていた，４日までにと言われている原稿依頼があったことに気がついた。この依頼があることは頭にはあったが無視しておこうと考えていた。私があまり直接関わったことのないことについての原稿依頼であったからである。ところが，その依頼書が２枚重ねとなっていて，２枚目を見ると私が現在担当している事件について４０００字程度の原稿をということである。これは，断ることはできない種類の依頼である。あわててこの原稿の執筆に午後から取り組んだ。予定になかった作業がはいり，そのほかの仕事に手がまわらない。
そんなことで，今日もすっきりしないまま事務所を後にした。明日は朝から，所属している奉仕団体のバザーのお手伝いである。恒例の蚤の市の担当である。例年，バザー開始前の３０分前ぐらいから人が待っているのだが，今年は品物の集まりが悪く，どんなことになるやら。午後からはそのお手伝いを中断させてもらって，今日の手つかずの仕事の処理をしなければと思っている。
このバザーがあると１１月であり，寒い時期となる。バザーの日が冷たい雨の日だったり，あまりの天気の良さに朝から冷え込んでいたり，その年の冬の始まりの記憶となる。自宅前の岡大通りの銀杏並木も色づきがわかるようになった。実は，こうなると我が家の誇れる贅沢が始まる。８年前に改築して，居間にほんものの暖炉をとりつけたのである。この暖炉に火をいれて，炎をみながらうたた寝をするのが気分安らぐ時となる。８年間使用しているとかなり暖炉の鋳物の箇所が痛んできて，今年はそれを取り替えた。明日は，今年はじめて焚いてみようと思う。ぱちぱちと音をたてながらゆれる炎は幼いころのさまざまな思い出を思い起こさせる。昔は，日常生活のなかで，いろんな機会に炎に接し，幼いながらも火を自分でつけることもあったものだ。
三連休は，私にとって決して連休にはならないが，季節の変わり目となる日を迎えたことになる。