自衛官としての言論の自由

2008年11月12日

最近の政治には腹が立つことが多い。

田母神航空幕僚長という自衛隊の幹部が,その職名で,憲法の平和主義を覆すような発言をしている。しかも,そのことに対してなんらの処分もせず,退職金を支払ったというのである。公務員は「この憲法を尊重し擁護する義務を負う」(憲法99条)のである。この憲法は,改憲されるべきであるとの信念をもち,この憲法の誕生の基本理念であった侵略戦争の反省を覆そうという見解を論文で発表しているのである。これだけ対外的にも大きな影響を及ぼしかねない重大な行為であったにも関わらず,前例がないなどとあっさり退職を認めているのである。きちんとその主張の誤りと論文の発表の行動にでたことが立場上許されることでなかったことを明確にしなければならない。政府は,いち早く自衛隊の身分を消すことで問題を沈静化できると考えたのではないだろうか。いずれにしても,憲法の文民統制(憲法66条2項)を脅かしかねない問題をはらんでいるだけに国会においてしっかりと議論をして欲しい。このような幕僚長が生まれるその組織が問題なのである。

なんだか国民一人一人に国からお金が配られるらしい。しかも,高額所得者はもらうことを辞退して欲しいとのことである。究極のばらまき政治である。いくら以上が高額所得者なのかしらないが,やるというものならば絶対に辞退することはしない。辞退したからといって,国が少しでも良くなるということではないからだ。逆に国が本当に困っていて,少しでも余裕がある人は,国に寄付してもらえないかとの要請があれば,その要請には応じることがあってもいい。なんのために大変な借金生活をしている政府からお金をもらうことになるのかその意味が理解できない。そんなお金があるのなら,私たちの老後が少しでも安心して迎えられる制度の充実を考えて欲しい。今度,給付金をもらうことになれば,とりあえず郵便貯金でもしておこう。政府の思うようには使ってやらない。次の世代に付けを残すようなお金の使い方はしないで欲しい。緊急に生活が困っている人が,その生活が維持できるようにして欲しい。インターネットカフェで寝泊まりしている若者の数は,この不景気のなかさらに増え続けているではないか。無駄なお金を使わせて,景気をあげようなどとは考えないで欲しい。

腹のたつことの多い,最近の政治である。

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