日本の首相の漢字能力

2008年11月14日

未曾有,有無,頻繁,踏襲,,,,,いずれも,麻生首相が読み間違えた漢字である。高校生程度の漢字能力があれば,正確に読めて当然の漢字である。読み間違えたのが今の漢字離れの若者ではない。首相はしっかりと漢字世代で育ってきたはずである。いったい,日本の教育はどうなっていたんだ?もっとも彼は英語はできるらしい。たかが漢字の読み間違いというが,なんだかとても我々の感覚とはずれた危うさと不安を感じさせる出来事ではある。 

定額給付金がまだまだ混迷を深めている。地方が勝手にやっていいのであれば地方の固有の事務として地方自治の本旨に従って処理すべきことになるが,そのような解釈でいいのだろうか。国がやるべきことであれば委任事務として,法的に地方自治体が委任を受けて地方が処理することになるはずだ。地方にそれぞれの判断でやってもらうのは,地方自治でいいことではないかと首相はぶら下がり取材に答えていた。地方の固有の事務でもないのになんらの法的処置がなく,地方の判断でというのは,基本的に地方自治の制度を無視したものであり,地方自治の本旨(憲法92条)を定めた憲法に違反するのではないか。国の政治は思いつきで処理してもらっては困る。憲法の枠組みのなかで,しっかりとした理念で,国会で議論を闘わせて政治を実践してもらいたいものである。

こんな出来事をみていると,不安に感じるとともに,ほんとうに日本の政治は2流なのだと思い知らされる。

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