ボジョーレヌーボー解禁

2008年11月21日

ボジョレー地方で作られた今年の新酒が11月の第3木曜日に解禁となる。時差の関係で世界に一番早く「ボジョレー・ヴィラージュ」の栓を開けることができるのが日本であるとのことである。いつ頃からか,我が家でもこの日にこのヌーボーを取り寄せて飲むことにしている。よその国のお祭りにしか過ぎないが,季節感を感じることができる。

4年前,この解禁の日に日本を発ち,パリに行った。着いた日もヌーボ解禁の日であった。オペラ座の近くの小さなホテルに宿泊した。メインの通りをはずれると寒くて暗いパリの街ではあったが,酒屋を探してボジョーレヌーボーのワインボトルを買い,路上で売っていた焼き栗をつまみに食べた。ヌーボーの栓を抜くとこうした思い出がわいてくる。暖炉の決して2度と同じ形を再現することのない炎の動きをみながら,うたた寝をする。赤外線の穏やかな暖かさが体を包む。

きょうは,こうした,ゆったりとした時間を持った。ワインのすっきりとした少し酸味のある軽めの味とポリフェノールの作用できっと脳の血流が穏やかになっているのだろう。思い出を誘うもう一つのワインがある。ホットワインである。体が冷え込んだときに飲むこの味も旅の思い出を思い起こしてくれる。飲むべく,確保されているワインであるが,まだ,これを飲むのは早い。

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