早々と次のワイン

2008年11月22日

午後から家裁姫路支部での遺産分割調停であった。もともと東京家裁に起こされ,姫路に移送申立をして姫路での調停となっていた。遺言もあり,そんなに大きな争いになるはずはないと思っていたが,調停になるにはそれなりのやはり背景が存在する。これ以上,手続きを進めることが法的にも無理な主張を申立人側からしてきた。遺産分割の前提事項につき,徹底的に争うという態度に申立人がでてきたのである。そんなことがあり,いったん相手方は,この調停を取り下げることになった。一応この事件はこれで終了ではあるが,実はまだまだ新たな訴えが起こされそうで泥沼化してくる。依頼者には,気長にたんたんと対応していくしかないことを伝えた。一つ事件が終了したかと思えば,実は新たに遺産分割事件を受任した。相続人は兄弟であるが,一人は既に死亡し,代襲相続となる。これに配偶者が関わり,微妙な人間関係のなかでの話し合いである。なんとか感情的な対立が激化しないうちに解決に持ち込めればと思う。

姫路から帰って事務所で机に向かうと,ぞくっとした悪寒を覚えた。くしゃみがでてくる。これは風邪の前触れか。と思ったとき,今夜はホットワインを飲んでみようとあの香りと暖かさが思い浮かべられた。昨日のもうひとつのワインはこのホットワイン(グリューワイン)である。12月にはいるとヨーロッパの街は,あちこちにクリスマスマーケットが開かれる。そのマーケットに行くとこのグリューワインの香りが漂ってくる。おそらく,その香りが人々にとっては懐かしい記憶を呼び起こす季節の香りなのではないか。私にとってもこの香りがあのクリスマスマーケットの冬の雑踏と華さやかさの雰囲気を思い起こさせてくれる。きょうは体を温めるためにこの一杯を飲もう。この栓を抜くのはもう少し先になると思っていたが,昨日の今日になってしまった。

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