3回目の忘年会

2008年12月12日

きょうは午後から法曹協議会があった。岡山では,長年にわたって,6月と12月の年2回行われている。そして,協議会終了後は,法曹3者による忘年会である。これが終わると1年の終わりかと思ってきたが,まだ仕事をすべきときは2週間はある。秋のころをおもわせる暖かさもあって,年末であるという感覚がない。

法曹協議会は,以前は結構荒れる会であったように思う。場合によっては,個別事件における特定の裁判官の訴訟指揮や,特定検察官の証拠請求や論告のやりかたなどを厳しく追及する場となったりしていた。それは望むべき形ではなく,本来の法曹協議会は,法曹3者が特定の事件を離れてよりよい司法を実現していくために,日頃の訴訟活動の問題点をだしあって協議する場である。その節度と互いの立場を越えた思いが岡山では伝統的に残っていて,継続されている法曹協議会である。もう,全国的には珍しい会となっているようであるが,法曹関係者が信頼関係を保ちながら切磋琢磨してよりよい司法を作り上げていく貴重な機会だと思っている。

今日のテーマも実務にとってどれも大切なものであり,裁判所に注文をつける議題が,突き詰めていくと弁護士に返ってくるような内容もある。裁判員裁判制度が来年5月から始まるのを踏まえて,対応を要する内容の協議,少年事件に対する裁判所の対応を要請するもの,検察庁の新庁舎の建設構想など議題は多岐にわたった。この建設予定は,もともとは岡山県民が高等裁判所岡山支部を存続させるために確保した土地であった。強烈なる存置運動を展開して,土地を確保し,広島高裁岡山支部の建物を建てた。今の裁判所新庁舎に高裁支部が移転した跡地が検察庁建設予定地となっている。新庁舎建設構想の話題にかこつけて,この歴史を協議会において紹介し,跡地利用方法についてはもっと弁護士会の意見を聴いてもいいのではないかとの思いも披瀝された。さて,聴いていた関係者はそこまで深読みができたかどうか疑問ではあった。3者の適当な緊張感の中の協議であったが,その後の忘年会はなごやかになされた。裁判所,検察庁はいずれも所長,部長級の人ばかりの出席であり,もっとたくさんの方が出席されたらと思う。

3回目の忘年会であった。いつもよりカロリーの多いものを食べたか?帰りは30分ぐらいかけて自宅まで歩いて帰った。

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