40年前の今日

2009年1月19日

1969年2月18日は東大安田講堂が陥落した日である。私は大学3年生で司法試験受験勉強に本格的に取り組んでいたころであった。大学はロックアウトされていた。しかし,我々のような受験勉強をしていた者には大学は構内にはいることを拒否をしなかった。全共闘によって自主管理されていた学生会館も,椅子や机でバリケードが積まれて要塞化されていたが,我々がゼミなどで利用することには協力的であった。火炎瓶が跳びかっていた大学周辺の神田カルチェラタンの様子は,その周辺で催涙弾がとんでくる位置で「見学」していた。この日は朝早くから、何機ものヘリコプターの騒音が大学の研究室の部屋からも聞こえていて、騒然とした雰囲気であった。その年,司法試験の短答式試験には合格したが論文試験に落ちた。最終合格をしたのはそれから2年後であった。

同期の弁護士で,あの安田講堂の闘争のど真ん中にいた人がいる。彼は講堂のなかで最後まで残ったのではなく,学生の力で大学当局との交渉のなかで大学改革を勝ち取ろうと動いていたのである。その大学闘争の生々しい経過を「清冽の炎」(花伝社)から全3冊にまとめ出版している。安田講堂陥落のなかでの学生たちが大学を,社会を改革したいという義務感にあふれた日々を送っていた生き方を豊富な当時の資料と彼の記憶をもとにまとめたものだ。その彼は,年間500冊以上の本を読み,その本のすべてに書評を書いてしまうという特殊な能力を持っている。自らも多くの本を出版している。この正月に彼が出版した「南フランスへの旅」という旅行エッセイの本を送ってきてくれた。奥様らしき?人と楽しく旅している様子が写真とともに紹介されている。弁護士の活動としても先駆的な働きをしている。40年後の彼の今である。

40年後の今日は,事務所にでたあと夕方から野宿者支援活動に参加し,夕食のカレー作りを手伝った。食事を配るところまで参加するつもりであったが,料理をつくっているうちに昨年末に痛めた腰の様子がなんとなくおかしくなり(少し痛みを感じるようになった),カレーができあがったところでその場を離れた。40年前の学生だった私は,40年後の今のことは予想ができる状況ではなかったが,今の私に失望はしないだろうと思うが,どうだろうか。

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