土曜日の事務所

2009年2月1日

私の事務所は,事務スタッフの席4つ,弁護士用の机が4つある。定員8名の座席数である。この座席が先週金曜日から満席となっている。パートナーは変わりつつも,しばらく弁護士2名でやってきた。今年初めから弁護士が新しく加わって3人体制となった。加わったのは,女性の法科大学院卒業生の司法試験合格者である。こうして,あと一つの弁護士用の席が残っているが,昨日から62期司法修習生が私の事務所に配属となった。この修習生に残った一つの座席を提供している。こうして,現在のところ,事務所のスタッフ用の席は満席となったのである。2人よりは3人,4人となる方が楽しい。いずれも私の息子,娘といった年代である。こうした人たちと対等の弁護士として一緒に仕事ができることは妙に落ち着いた気持ちにさせてくれる。指導担当した司法修習生も20名近くになるが,法科大学院卒業生を担当するのは今回が初めてである。当初の頃のような気負いはないが,職責はしっかりと果たしたいと思う。これからの法曹を担っていくことになるのだから。

土曜日は,事務所は休みである。事務所のあるビル全体にもセキュリティがかかっている。玄関ドアを専用のキーで開けてビル内にはいり,事務所の部屋のセキュリティを解除し,3階にエレベーターで行き,部屋の鍵を解錠してはいる。満席となっている事務所内には誰もいない。エアコンのスイッチをいれ,ブラインドを一部あける。薄暗い部屋のなかでコンピューターのルーターのパイロットランプが光っている。やがて,ドッドッドとフアクシミリが動き出す。弁護士会からの連絡文書である。今日も弁護士会では事務が動いているようだ。きょうは,静かである。私が事務所にいたあいだ一度も電話がなることがなかった。あくまでも静かな土曜日であった。いくつかの連絡文書を作成し,まだ先の提出期限ではあったが,気になっていた準備書面を仕上げ,複雑な事件の記録読みをして今後の方針を考えたりしながら,一日を終えた。

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