法律相談担当日であったが,,,

2009年2月7日

弁護士会の法律相談の担当日であった。午前10時から午後4時までの時間をあらかじめ空けておいて,弁護士会館での予約の法律相談を担当する。朝事務所にでかけると,弁護士会から電話があり,今日の予約が少ないのでペアの若い弁護士が担当するのできょうはお役ご免とのことであった。弁護士会からは,申し訳ありませんとのことであったが,実はこういうときは儲け物をした気分である。予定のはいっていない時間をいきなりプレゼントされたのだから嬉しくなる。昨日までが提出期限で合った書面は,一番に提出し終えた。そして,余裕をもって一日を過ごすことができた。いつまでも机の上から消えなかった憂鬱な案件をとりあえず消すことができた。

しかし,弁護士会館に相談に来る人が少ないのは気になる。この社会にはいまほど多くの法律問題を抱えている人はないといって良い状況にあるはずである。その需要に応え切れていないのではないかと思う。法テラスからは,利用を促す文書が各会員に届けられた。法テラスの予算が使いきれていないようであり,この予算を使い切らないと決してこの予算は今後増えることはない。使い切ることがまず必要なのである。使い切ることが無駄なお金を使っていることではない。世界の先進国のなかで法律扶助に使用される日本の予算は著しく少ない。イギリスとの比較においては桁が違う話となってしまう。国からの援助は,貸与制であり,諸外国の援助の仕方と根本的に異なっている。さらにその援助水準は低額に抑えられている。援助を受けられる基準はヨーロッパでは6割程度の人が利用できるにことになっているが,日本では生活保護世帯の収入水準となっている。このような援助を受けることを潔しとしない雰囲気がる。弁護士にとっても面倒な手続きをして法テラスに援助を受けるより,自分の犠牲のなかで速やかに手続きを進めた方が迅速に取り組めるというメリットがある。こんなところで,法テラスの援助申請を自粛したりしている。

今日の法律相談が少なかった理由には,こうした法律扶助の援助基準も何らかの影響があると思われるが,実態はどうなのであろうか。

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