安倍政権の誕生へ

2006年9月21日

今日は、自民党総裁選挙があり、安倍晋三氏が選ばれた。つまり次期日本の首相の誕生である。内閣総理大臣は国会議員のなかから国会の議決に基づいて選任される。国会で議決されるわけであるから、国会で多数の賛成を得る必要があり、その結果、国会で多数を制する政党から選ばれることになる。これが、政党政治を前提とする議院内閣制である。国民の多数が支持する政党のなかで選ばれ、国権の最高機関である国会の多数で議決されて選任されるのであるから国民の多数の意思を反映した首相が選任されたことになる。そして、国会と内閣との意思が異なったと判断されれば国会は内閣不信任を決議すればいいし、それでも内閣が正しいと考えれば衆議院を解散して民意のありかを問うことになる。これが内閣と国会のチェックアンドバランスである。司法試験の模範的な回答であろうか。rnrn確かに民主主義はこうした民意の擬制によって成り立っている。このシステムは大切である。このシステムが充分に機能するためには、常に国民がその擬制を知って選挙権を行使しなければならない。安倍政権は、私よりも若い戦後生まれである。戦争を知らない子どもたちであるが、戦争を遂行した責任ある立場にいた元首相の孫でもある。戦争の歴史を美化し、ナショナリズムをかりたてる思考からは平和は生まれない。民主主義は育たない。危うい政権の誕生といってよい。良識ある国会がきちんと内閣をコントロールできるというシステムが、しっかり働くことを期待する。この安倍さんは、保岡興二とともに、統一協会の集会に祝電を打ったり、奥さんを参加させたりし、そのことを抗議しても全く無視を決め込んでいる人である。10月13日には抗議の集会を国会内で開催する。

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