100人分のカレー

2009年3月16日

土曜日,日曜日と明日提出期限となっている準備書面2通を完成させた。いずれの事件も依頼者は怒っている事件だ。そしてその怒りは,共有できる。相手の主張はどうしても納得がいかない。しかし,その怒りをどのようにして法的主張にまとめるのかなかなか筆がすすまなかった。事件の概要としては理解していても,その主張すべきことを法的にきちんと構成しえているかと言えばそうではない。しかし,提出期限がきていればまとめるしかない。なにもしないでどのようにまとめるか頭のなかでまとまっていくのを待って一挙に記録をみながらまとめていく。こうして,明日の宿題はやり終えた。

今日の午後は,野宿者支援のためにカレー作りを担当した。前回の担当の時は80人分を目安につくったところ少し足らなかったようである。お代わりの要望に応えられなかったようである。そこで,今回は100人分を目安に作った。計るわけではないが,鍋の大きさからみて,適当に100人分と言っているに過ぎない。何度も経験している人が100人分はあるといってくれていたので大丈夫であろう。完成するまでに2時間近くかかった。

このカレーを配ってくれる人たちは,ボランティアの人たちが30人ほど集まる。配るのはその人たちに任せた。私は作るのを手伝っただけだ。さて今日は十分に足りたか。カレーのときは皆さんお代わりされて良く裁けるようである。寒さも一段落した。かつては冬だけであったこの支援活動も今では1年を通して続いている。今年の冬は例年より多かったようである。厳寒の冬の命を長らえて欲しいと始まった野宿者支援活動も,ここにきて新たな展開を見せだした。野宿者が社会構造的に作られ,セーフティネットの欠落から多くの人たちがいつその場に追いやられるかもしれない状況が生まれている。自立支援,就職,住居の確保など周囲の支援の必要性は高まっている。温かい食事をなんとかというこの活動は,さらに政治をも巻き込んだ活動に変わりつつある。ボランティアの多さが社会的関心の強さも示している。こんな活動が必要がない社会へとどのように変わっていけるのだろうか。

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