時差

2009年5月15日

昨日(13日)の夜9時前頃に自宅に帰ってからのことである。LAのロースクールに留学している長男の15日にある卒業式に行きたいと妻がいいだした。かねて卒業式の招待状が送られてきていて,いったんは二人で行ってみようかと考えたところではあったが,新型インフルエンザのWHOの警告レベルがあがりすぐにあきらめていた。卒業式はネットでも中継されるなどの情報が長男からもあったようで,「2度とないことだから,行きたい」と言い出した。それぞれの子どもたちがそれぞれの人生を歩みはじめ,離れていくさびさしさからかもしれないが,子どもの晴れの姿を近くでみてみたいと言う気持ちが募ったに違いない。人生,日々が2度とないことだから,そのこと自体は特別の理由ではない。

そして,15日の卒業式に間に合うためには今日には日本を発たなければならない。今日,日本を発てば,時差の関係できょう(14日)の午前中にLAに到着し,15日の午前中から始まる卒業式のイベントには間に合う。13日中にチケットは購入しなければならないのである。しかし,そのチケットを購入するにはもう数時間しか猶予がない。決断してチケットをネットで購入し,大学の近く宿泊するホテルをネットで探して予約し,。深夜にスカイプで現地で目覚めたばかりの長男に電話して,行くことになったことを伝えて,空港までの出迎えを依頼していた。それから,私は先に眠ったが,パッキングをして荷物を整えていた。そして,今日の10時過ぎには新幹線に乗って成田に向かった。決断して20時間もたたないうちに既に機上の人となっていた。国内の旅行でもこんな決め方をしたことがない。まるで,近くで不幸があったのでは無いかと言うぐらいの決断と行動であった。

今回は,搭乗前の呼び出しもなかったようで,ビジネスクラスへの変更はなかったとの連絡があった。そうそううまい話があるわけ無い。卒業式にはシュワルツネッガー州知事も参加するようである。本人にとっては一日中ある華やかな卒業式のイベントを十分に楽しみ,妻はその姿を思い出に留めておくことになる。ほんとうに卒業できたか否かが通知されるのはまだ数ヶ月の後のこととのこと。喜んでばかりはいられないことのようだ。

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