宇都宮健児さん

2009年6月7日

今日は消費者月間の記念行事として岡山消団連と消費者ネットおかやまの共済で宇都宮健児さんの講演を聴く学習会があった。続いて消費者ネットおかやまの定期総会,新年度第1回の理事会そして宇都宮健児さんを囲んでの懇親会となった。

反貧困ネットワークをたちあげ,貧困問題の原因をクレサラ問題に長年取り組んできた視点から浮き彫りにして,生活再建のプログラムはどうあるべきかを被害者とともに社会を変革していく運動の中心となって活動している。彼は,弁護士になってイソ弁として出発したものの,2人のボス弁から退職を示唆され,弁護士12年目にやむなく独立して誰も嫌がってやりたがらなかった債務整理問題をてがけたことがきっかけで,今やクレサラ問題の第1人者であり,NHKの番組でもとりあげられる日本全国知らない人はいないぐらい有名になっている。今日も,多くの人からサインを求められていた。独立してから後は,まったくぶれることなくクレサラ被害者とともに被害救済の常に先頭にたって仕事をしてきていた。そのことが,評価されているのだと思う。そのことの大切さを改めて意識させられた話であった。

消費者ネットの総会では,団体訴訟を提起できる適格消費者団体になることを早期に実現すべく活動の必要性について発言があった。消費者庁ができ,消費者契約法,特商法,割販法の改正など,我々の活動分野においてつぎつぎと法改正がなされている。たしかに,この勢いのある時にしっかりと基礎固めと次なるステップに上がっていく勢いがなければと思う。懇親会での宇都宮さんとの話がきょうの一番の収穫であった。彼とはもう20年以上も前からのつきあいである。消費者運動が少数派の世間からは無視されていた状況から、消費者庁ができるまでになった。消費者運動も、消費者の権利を確立させるその要求の一致するかぎり全方向の立場で、それぞれの政治的立場を超えたあるいは巻き込んだダイナミックな運動の組み立てを目指す必要のあることを述べられていた。さて消費者庁はこの9月には始動を始める。最初が肝心である。まずは人事がどのようになっていくか、宇都宮さんが入っていくような組織であれば、期待できるがそうはさせないのが今の霞ヶ関に考えである。しばらくはせめぎ合いが続く。

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