斉藤仏大使

2009年6月9日

夕方から斉藤仏大使と岡山の大衆寿司店で飲んでいた。きっと赴任先のパリではSPもつかずこんな場所で自由にくだをまいていることなど赦されない身分のはずである。彼とは高校の同級生である。サウジアラビア大使,ロシア大使を経て今度は仏大使である。外務省にはいってまもなくフランスに2年間の留学経験があり,フランス語も不自由しないということらしい。どこかの大使と言えば国を代表する立場であり,家柄もよく,品行方正で,格式のある人でなければならないなどと固定観念をもっていたが,彼をみるかぎりそんなことは絶対にない。ワイルドまでにきさくであり,精悍なスポーツマンというイメージであるが,麻雀が好きというからどんな人柄かある程度想像もつくのではないか。育ったところも岡山の片田舎であり、瀬戸内海に面した小さな漁村である。外交官として適材適所でその任務を適切に処理できる人がその場で仕事をしているのであって、誤った先入観はもつべきではない。

きょうは来週にはパリに赴任することになっていて,年老いた母親のいる実家に帰ってきたのと同時に,母校での講演を依頼されていたのだ。この寿司店も同窓の先輩の経営する店である。菅直人夫人の伸子さんはここの店主と同級生である。外務省などとはほとんど縁をもつことがないのが普通の生活であるが,身近にこうして外務省の存在を知り,日本を幾分でも客観的にみることのできる機会を与えられることは貴重な体験である。義弟も副報道官として昨年夏まで外務省と関わり合いがあった。斉藤大使も彼のことは良く知っていたようであり,世間は狭いものである。今年4月にパリに出かけたときに,妻が地下鉄のなかでスリの被害にあったが(周囲にいた人が犯人の一人を捕まえてくれて被害は最小限であった),その日きちんとこうした情報を伝えない大使館に文句を言いたいなどと怒っていた。私は,そんなことはよせと言っていたが,こうした被害情報はやはりきちんと大使館に報告すべきことであると知らされた。但し,被害回復をしてくれるわけではないとのこと。2,3年は現職にあるとのことである。彼のいるウチにパリに行くと何かいいことでもないか,,,,,,。

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