昨夜は，おもしろい映画をみて，開放感を味わっていた。この感覚は今朝も続いていた。だからと言うわけではないのだろうが，なんだか今日は疲れた。
受任事件に関して委任状が揃ったので，朝一番に答弁書を起案した。これには先行する調停事件があり，相手方の対応方針，主張の概略がある程度予測がつく。相続に関する事件であるが，民法の条文さえもきちんと押さえてない訴状となっている。代理人の弁護士が依頼者と一緒になって怒りを全面にだした文章になっているため，法的構成がきちんとなされていない。時として，このような訴状に出会うとそのことに腹が立ってくる。問題点を正確に理解してもらうために求釈明など答弁書の記載を工夫したつもりだ。
そして，民事の弁論準備手続き，勝ち筋ではあるとは思うがなかなか主張，立証方法に工夫と相手方との駆け引きを必要としている事案である。裁判官の言動から悪い方に動いているとは思わないが，これからが大変な作業がはいってくる。本人らとの打ち合わせを含めて１時間ぐらいを要した。
既受任事件の打ち合わせ２件と遺産分割調停事件として受任することになった新件の処理，新たな労働審判申立事件の打ち合わせがこれに続いた。途中で，長崎地裁に係属する事件で電話会議による弁論準備手続きがはいった。最後には提出期限が近づいていた準備書面の起案を始めた。構想を考えていたところで午後８時になったので止めて帰宅した。そんなにヘビーな一日では無かったと思うが，間断なく続いた予定になんだか精神的には疲れた気分となった。それでも，スタッフにすくないながらもボーナスを支払い終えて，事務所の「経営者」としてはほっとした日でもある。