「政権交代」

2009年7月7日

静岡県知事選で民主党が勝った。今度の日曜日には都議選の投票がなされる。ここでも民主党の優勢が伝えられている。いままでも「政権交代」と言う言葉は何度も聞いてきた。民主党のポスターでは見飽きるほどになっていた。しかし,最近はこの字が刷られたポスターが力強くみえてくるから不思議だ。言い古されてきた言葉のようで,現実味を帯びてきて,しかもその可能性が極めて高くなってきたということだろう。

衆議院の解散があるあると言われてもう1年以上も経過さいている。そろそろ任期の4年が満了しようとしている。国会の構成の変わらぬまま,内閣は何度も替わってきた。一度も選挙の洗礼を受けないで,しかも政策の基本姿勢の変化があるにもかかわらず,一度も国民の信任を得ていない内閣で国家が動いていることになる。民主主義のあり方からいえばもはや限界で一日も早く解散・総選挙がなされるべきである。

大きな経済変動のなかで,国のあり方そのものが問われている。与野党の考えの違いも鮮明になってきている。そうであれば,まずは国民の意見を聴いてみるべきである。それが,憲法69条で,衆議院の解散権の認められている制度上の根拠である。この意味でもずるずると解散を先送りすることは間違いである。

ところが政治力学的にみれば,与党の人気のないときに与党の側から解散するバカはいない。それでも解散にこだわっている麻生さんの考えがおかしい。今の解散権の行使は破れかぶれの解散となるとしかいいようがない。しかし,こうした力学にこだわるのではなく,民主主義国会では国のあり方に民意を反映していくのが当然である。解散が誰に有利に働くのか否かなどというメルクマールではなく,とにかく早急に解散・総選挙があるべき姿だと思う。鳩山さんの献金問題が小さくみえてくるのはこうした根本問題がクリアされていないからだろうか。

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