民主党圧勝の都議会選挙ではあるが,,

2009年7月14日

延びに延びた解散総選挙がやっと決まるようである。政権維持のためにだけずるずると延ばされてきた。任期間近になって,やっと解散という形を整えたのである。それにしても,昨日の都議会選挙の結果は,マスコミの予想を超えた民主党への風が吹いていたようだ。

数日前の新聞に,現職の裁判官が高校の同窓会の掲示板に法曹人口の急増にともなって,最近の弁護士の質が落ちたことが記載されていたことが報道されていた。私たちのころから言えば5倍以上の合格者となってるのであるから,ある意味レベルの幅が大きくなっていることは事実であろう。また,今の制度は法科大学院の卒業生が7割程度が合格できて法曹資格を取得できる制度設計がなされている。法科大学院が乱立した現実ではそうはいかなく,その制度自体の存立論議がなされるに至っている。合格人数が増えれば同様の質を維持することが困難となるのはやむをえない。そうした若い弁護士の就職先がなく,誰からも実務教育を受けることなく街で活動することになることが恐い。単に能力だけの問題ではなく,法曹としての志まで持たなくなった弁護士が生まれることがあってはならないからだ。

あの都議会議員選挙で大量に(思わぬ当選はなかったか?)当選した議員たちは皆さんほんとうに議員として相応しい志と能力をもった人たちであろうか。いくぶん大量当選のバブルの影響はないだろうか。民主党は,そうしたことにも十分に目を光らせて,志をもって都民の為に働ける議員を育てて欲しい。そうしたことは,今度の総選挙でも言えることである。思った以上の風を受けて,当選するに相応しくない人までが当選してしまい,後になって問題を起こす結果になってしまっては後の祭りである。人数がおおくなれば,いろんな人が当選してくる。レベルの幅が大きくなってくるのは,政治の世界でも同じである。国民の負託に応えることのできる能力と志をもった多くの人を民主党は責任をもって送り出して欲しい(変な人がはいりこまないように気をつけて欲しい)。

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