当番弁護士

2009年7月15日

先日,休日の当番弁護士担当で,1件の出動であった。幸いにして?被疑者は器物損壊の軽微な事件であったので弁護人の選任を望まず,安堵した。きょうは,平日の当番弁護士割り当てで1件だけの出動であった。岡山西警察署にでかけたが,カップ入り酒1瓶数百円をスーパーから持ち出そうとしていたところを警備員に捕まったという事案である。明日の検察官調べが済めば釈放されそうな状況である。ひとまずは,弁護人につく必要はなかった。運良く、解放された。

先日,判決言い渡しのあった国選刑事事件について,報酬額の決定が法テラスからあった。この事件は倉敷での事件であった。被疑者援助事件であったので,被疑者段階から弁護人についた。その時から言えば合計5回の接見をした。そのうち1回は牟佐の拘置所に出向いた。4回は公判とは別に接見に倉敷に出かけている。3回の公判で判決となった。被告人の両親との打ち合わせも数回に及んだ。法テラスからの報酬額は約9万円である。この事件に費やした時間からみれば,とうてい事務所が維持できるものとはなっていない。日本の刑事事件は,こうした弁護士のボランティアで成り立っているといって過言ではない。国選事件を担当することは弁護士の義務であると教わり,そのように感じて国選事件を担当することはいままで一つの誇りとしてしてきたが,日本の刑事裁判がこうしたボランティアによってなりたっているというのは異常ではないだろうか。

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