日食

2009年7月23日

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ずいぶん前から,皆既日食に関して報道がなされていた。騒ぎすぎなのではないかとも思う。とは言いながらも,その時間に空を見てみた。雲が多かったので肉眼でもみることができた。携帯電話のカメラで撮影してみたら,きちんと写っていた。

日食のおきる仕組みはもう誰でも知っている。少し天文学の知識のある人であれば,将来いつおきるか,過去いつおきてきたか,計算によって明確に知ることができる。科学的にはもはや不思議な現象ではない。しかし,このことが今世紀最後であるとか,あと数十年後にしかおきないという修飾語がつけば,そことに強い価値を感じるようになる。本当は,生きている瞬間そのものがもう決して取り戻せない唯一の瞬間であり,そのことが大切なことだということは忘れてしまう。日頃はなんとも思っていないことでも,今世紀最後っだとか言われて初めて価値を覚えてくるようなことは実はそんなに大騒ぎしなくてもいいことだ。少し,世間は騒ぎ過ぎではないか。日食でどのように動物に異常行動が起こるかというのも観察の対象とされていたが,どうやら人間が一番の異常行動を起こした動物ということなのだろう。

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