青法協の集まりと称して,岡山弁護士会の18名が集まり,暑気払いの飲み会を行った。青法協とは,青年法律家協会の略だ。憲法を守り,平和を守るという法律家として当たり前のことを当たり前のように主張してきた団体であったが,一時期においてこの団体に所属することを最高裁はよしとしないことがあった。所属していること自体,不利益な扱いをうけることが公然と語られていた。私が司法修習生のころもそうであった。しかし,そうであるならば,そんなことで主張を曲げるようであれば法律家では無いはずであると,さしたる理念をもたないまま私は加盟した。もはや青年と言える年代ではなく老年となってしまった。憲法を守り平和を守るという理念をもっていれば青年であるといっていいのだろうか。多くの高齢者がそういって辞めないで今も会員であると主張している。
岡山で,特に何か活動をしているかといえば,実は何もやっていない。しかし,こうして集まるとざっくばらんに裁判員制度の問題点,痴漢えん罪事件の問題などなど様々な問題を遠慮なしに議論ができる。それぞれの体験から現在の刑事裁判,民事裁判の抱えている問題点が浮き彫りになり,今後どのようにしていくのかなどが語られる。若い人たちとの垣根をとりさられるような議論が続いた。こんなところが,こうした集まりのいいところのようだ。