どうしてこうも空気が読めない?

2009年8月24日

麻生首相を抱えての自民党の今回の選挙は本当にお気の毒としかいいようがない。そのような体制しか組めない自民党に一番問題があるのだから自業自得なのだろう。漢字が読めないなどのことはほんの枝葉のことであった。

政権がおぼつかない、いや政権交代は確実視されている時に、わざわざ首相が激甚災害のあった佐用町にでかけた。どうやって生活再建をしようかと悩み、いまなお行方不明者の捜索がなされているなか、明らかに票稼ぎにでかけているのである。本当にお見舞いの趣旨であるのであったとすれば、なんと空気の読めない人であろうか。この人の神経を疑う。今朝の新聞を読んでいると行方不明者の捜索を、「遺体」の捜索と発言したそうだから、手の施しようがない。

そして、今朝の大阪での演説は、自民党の今までの政策の誤りを認め、謝罪から始まったようである。自民党のなかでは最後に党内の混乱を謝罪して、一致団結を得られたと思っている麻生さんは、最後に今までの政策のひずみを国民に謝罪してなんとかなると思ったのだろうか。謝罪するならば、マニフェストを発表するときに、どのような政策を約束するのか、そのなかで前の政策をどう評価したのか、反省を新しい政策にどのように生かすのかと言う観点から発表するときではなかったか。そのときに過去の政策についてはいい加減に扱っておきながら、選挙で力強く戦っていかなければならない現段階で謝罪してプラスになることは全くない。空気が読めていないのである。真正面からまさに政策論争をすることが自民党の力強さを印象づけるはずであるが、これが完全に与野党が逆転した対応となっている。「勝負あった」ということなのだろう。

有田さんが戦わずして参議院議員に当選した。しかし、有田さんは衆議院で戦い抜くとの決意を明らかにされた。個人的には参議院であれ、有田さんのような方が国会にいることは大変に心強いと思ったが、今の日本の政権交代への動きをより強いものにしていくためには、今回の決意は重要なものであったと思われる。是非とも厳しい小選挙区での戦いを勝ち抜いて国会で活躍していただきたい。

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