日差しの強い，厳しい残暑のなか始まった選挙も，夜はめっきり涼しく，虫の鳴き声もひんやりと澄んだ空気とともに聞こえてくる時期となった。最後の今日は，一時的に激しい雨に降られたときもあった。入浴中に風呂の窓をあければ冷たい空気を肌で感じる。選挙は，今日が最高潮を迎えた。候補者は，繁華街を大勢の支持者たちと歩き，駅前で最後の訴えをしたようだ。私は選挙事務所で帰ってくるのを待ち，そこで簡単なマイク納めのセレモニーに参加した。
衆議院選挙が先行したため，事前の運動におおきな制約があり，遅くに立候補表明した候補者にとっては不利な状況であった。どこまで政策が理解されたか，浸透したか，その実質的期間は著しく少なかったと言わざるをえない。２度手間になる選挙の設定は，きっと費用的にも大変であったのでは無いかと思う。選挙運動はまだ続く。投票箱が閉まるまで，投票を呼びかけることはできる。そんな地道な活動が大きな力となっていく。明日の開票が楽しみである。候補者も，これを支えた人たちも今回の選挙はどのような結果になっても，充足感をもって受け入れられるのではないかと思っている。選挙のために集まった人々が，一体となって運動していて，とても良い表情をしていたからだ。月曜日は県外の事件のため，日曜の夜から出張である。皆さんとその瞬間を共有できないことは残念である。