福岡に

2010年3月28日

出張続きである。
25日の夜は消費者被害救済センターの総会であった。恒例によって総会に併せて研修会が行われる。今年は,東京弁護士会の若手でほんとうに意欲的に消費者被害救済のために頑張っている荒井弁護士の講演が企画された。救済しなければならない事件と考えれば,法的にもあらゆる手続きを検討し,果敢に裁判所にも挑戦していくという元気の良い弁護士である。こういう人の話を聞くことは,私のように年取ったものにとってはあらためて初心を思い起こさせられるし,若い人たちにとっては,閉塞的な法解釈に埋没しないで,工夫をしていく意欲を喚起させられることになる。私はこの講演のあとの懇親会で話したのであるが,消費者問題は優れた感受性とパッションによって処理されるべき分野だと思っている。つまり,何が被害なのか鋭敏に感じとる感覚と何が何でも救済を実現しようと情熱である。それが,工夫と創意にみちた新しい法理論を展開していくことになる。4月から今年もロースクールでの講義を担当することになるが,このことが伝えられるようにと思いながら講義を練っているつもりである。

そして,26日はその荒井弁護士らも参加した全国先物被害研究会に参加するために福岡にでかけた。全国から300人の弁護士が集まっての研究会である。研究者の講演,経産省のなかで法案づくりを担当している人からの立法作業の報告,会員からの研究発表,判例報告など2日間びっしりのスケジュールであった。そして,明日は広島での弁護士会に関する会議が予定されていたが,これは急遽,中止となった。弁護士任官に関する具体的な検討をする会であったので,いったい何がおきたのか,そのことが少し心配であった。さらに月曜日は東京出張がはいっている。ここのところ,出かけることの多い日々が続いている。

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