過疎の新見と集中の東京へ

2011年1月21日

昨日は,やっと弁護士ゼロワン地区を脱した新見へ新見市の主催する何でも相談会の法律相談の担当ででかけた。県北の雪の情報が昨年末から続いていたので,もしものことを考え,車でいくことをあきらめて列車ででかけた。やはり,新見につくと岡山の風とは違う冷たい風が耳をかすめて行った。しかし,雪はほとんどみかけることはなく,日陰に残っている程度であった。新見駅に降りると,すぐ駅前に新しく開業された法律事務所が見えた。これで,やっと「司法」サービスが当たり前に受けられる一つの基盤ができたのである。相談会の相談は,8人の予約でいっぱいであった。80歳前後の方の相談がほとんどであり,離婚,債務問題,相続,土地の賃貸借問題など多彩であった。地域の高齢化をまのあたりにみる思いであったが,抱えている問題は,まさしく「法律問題」であり,こうした問題を気軽に弁護士のところに相談にいくという文化が必要なのだと思った。その意味では「法教育」の充実が不可欠である。

きょうは,日本の弁護士の半数が集中しているという東京にでかけていた。日弁連で会議にでかけたのである。きょうは,日弁連の理事会が開催されていたようであった。さらに,大阪の木村弁護士にもラウンジであい,消費者委員会も開催されていたようだ。今日の議論に欠かせない問題として「日本のあるべき司法像」が話題になり,弁護士人口問題にも話が及んだ。その議論の切り口となるべきものがいろいろと語られた。しっかりとした議論を尽くし,司法に責任ある弁護士会のあり方を,理念をもって語り,その実現に向けて具体的に行動しなければならない時である。日弁連の選択が,その選択の手法が,その責任が問われようとしている。新見でみる「司法」と東京でみる「司法」との間にはこれまた大きな違いがある。

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