財布はおいたまま,,,

2007年12月21日

10時から鳥取地方裁判所倉吉支部との電話会議,すぐに終わると思っていたが20分以上も電話でのやりとりであった。別荘の欠陥をめぐる訴訟である。しかし,担当裁判官は熱心にその欠陥の内容を理解しようと努力をしていただいている。月曜日に書面の提出を終えていたのではあるが,裁判官にはこの書面に目を通す余裕がなく,午前4時におきて記録に目をとおして頂いていたとのことで,当事者である私もこの裁判官の熱意に報いることのできる訴訟活動をしなければと次回は1週間前に書類を提出することを約束した。

10時30分から岡山地裁で,マンションの管理組合と販売業者との紛争についての和解期日であった。目の前が裁判所なので,倉吉支部との電話会議が終わるや否やでかけていった。裁判所では管理組合の皆さんが既に私を待っていたが裁判所との約束の10時30分にはどうにか間に合った。。臨時総会で和解方針を確認しての出頭だったので準備は万端であった。当方は万端ではあっても相手方はなおも和解での解決には体制が整っていなかった。解決までにはまだ越えなければならないハードルは高い。

この和解手続きがいつ終わるだろうかといらいらしながら,経過を見守っていた。実は津山に1時までにつかなければならない。県の関係機関による多重債務者らを対象とした相談担当だったからである。岡山地裁の和解手続きが終わったのは11時10分頃である。津山までは1時間40分をみておかなければならない。昼食をとるなどの余裕時間は10分である。あわてて,事務所に帰り,記録をもってとびだした。10分で食事が可能なのは回転すしかセルフのうどんである。津山への53号線沿いには回転すしはなく,セルフのうどんだけである。しかし,目指した店は定休日であった。どこでなにを食べようか,食べる時間的余裕は本当にとれるだろうかなどと考えながら北上している内にセルフのうどん店がもう一つあることに気がつき,ぎりぎり10分程度の余裕があることを確認してここで食べる。しかし,ここで財布をいれた鞄をもってきていなかったことに気づく。駐車料金用に手元においている小銭でなんとか足りる。そして美作県民局にちょうど1時に到着。

1時についてから5人の予約。4件については過払い請求につながる内容の相談であった。いびつな高利金融のはびこった社会のゆがみを再認識させられた。3時20分頃に相談を終了して岡山へと帰る。帰途についたとたん,燃料の警告ランプがついているのに気づく。ここから岡山まで60キロある。どうにかもつかどうかわからない距離である。燃料の減り具合を見つめながらどうしようかと考えていた。実は隣には司法修習生が座っていた。一日中,行動をともにしているのである。どうも不安になり,お金を借りることにして給油をして落ち着いて帰ることにした。この時点で実は免許証も鞄の中にいれたままであったことに気づき,急にお巡りさんのことが気になりだした。

あわただしい,慌て者の一面を修習生にみせてしまった。ばたばたとした昼食に修習生は「いいじゃないですか。弁護士らしくて,,」との反応に,いったい弁護士のイメージはどんなものかと思ってしまう。そして事務所から自宅に帰ったのは午後7時30分頃であった。テーブルの上の携帯電話をみると数件の電話の着信のあることに気づいた。ところがこの電話はじつはテーブルにおいたまま出かけていたとのこと,携帯電話を一日中持っていなかったのである。またそのことにも気づかないままばたばたしてしまっていた。いくつかの着信の一つは次女からのものであった。今日のニュースで報道されているある事件について情報はないかとの問い合わせであった。昼頃連絡があったようであるが,夜になっての連絡では何の役にもたたない,,,。決してこんな日ばかりではないのであるが。

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