当番弁護士、そして山形へ

2008年3月28日

昨日の午後4時までが当番弁護士であった。今ではまだ国選制度になっていない、被疑者の段階にある人に対して、要請を受ければ無料で接見に応じる制度である。午後3時段階で何の連絡もこなかった。事務から、「今日はないようで良かったですね」と声をかけられた。「いや、4時まではなんとも言えず、ぎりぎりに大変な事件が飛び込んでくることもあるので、何も来ない運を逃さないよう、先走って口にすべきではない」と言っていたところ、午後3時55分になって2件の接見要請があった。そこで、この2件について午前中に接見してきた。いずれも、比較的単純な事件であり、具体的に事件として受任することなく1回の接見で終わった。しかし、1件については不正に他人の運転免許証を取得し、その人になりすまし、新しい銀行口座を売却目的で開設したという詐欺事件であり、背後関係の解明が必要となる事件のようであった。本人はたった5000円の報酬をもらう約束であったというからなんとも安易に犯罪に手を染めたものだ。

昨日の午後4時からは、大本弁護士が当番弁弁護士の担当となっている。当番弁護士になれば1,2日前に複雑な事件が発生していないかチェックする。そのころの事件について接見要請が勾留請求の時期と重なってなされることになることが多いからである。気になる事件報道がなされていて、接見要請があると大変な事件に関わらざるを得なくなる。少し心配していたところ、その接見に向かわなければならないことになったようである。午前に早速接見をすませてきていた。家族との接触など、通常の当番弁護士とは何倍も大変な業務に取り組むことになったようである。

私は、午後から山形に向かった。今、山形のホテルでこれを書いている。全国先物取引被害研究会が明日、10時から開催されるからだ。土曜日の午前中まで、全国から200名を越える弁護士たちが参加してぎっしりの日程で行われる。前回は、事件報告をしたが、今回も大本弁護士が担当した事件について報告の予定である。

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