いんいんいんいんいん

っていう擬音をつけたくなりませんか。
頭痛いとき。
 
最近通信販売の便利さに目覚めつつあります。
 
通販で何買うの? って聞かれたら
「アクセサリーとか〜…キャンドルとか〜…」
って言いながらボールギャグと低温蝋燭を買うような女になりたい。
 
いや、ならなくていい。
 
よくわかりません。
 
北野勇作さんの『どろんころんど』の読後感って何かに似ていると思ったら、『大吸血時代』かもしれません。
 
なにかが終わったあとの、永遠についてのお話。
 
最近面白かった本を挙げるなら、
平山夢明の『DINER』と北野勇作『どろんころんど』だな。
 
(というか、それぐらいしか読んでない)
 
いんいんいんいんいんいんいんいん。
い。
 
何食ったら治りますかね。
バファリンは効かんけどバファリンルナは効くんだわたしには。
でも先日注文したから届くのは当分先なんだ。
明日昼休みに買いに行くか。
昼休み遠いな。
 
ところで高知めっちゃいいところでした。
食べ物がしおっからい。けどおいしい。
サラダが超元気「茂るぜよ!」って感じ。
太平洋って対岸が見えないぜよ。
牧野植物園の牧野さんはイケメンかつだめんずである、ぜよ。
 
ヤン・ファーブルの「またもけだるい灰色のデルタデー」は、コンテンポラリーダンスだけじゃなくて、ダンサーの女性が手紙を朗読したり歌ったり、天井から生きているカナリア入りの鳥かごがつり下げられていたり、そのカナリアを女性が撲殺してビール瓶に飾ったりするのですが、俳句的にいうとちょっと「つきすぎ」な感じもあって、もっと絶望的に理解不能ななにかを入れておいてほしかった。
ものすごくびっくりすることはなかったけど、じぶんの朗読のときに真似したいところはたくさんあった。
 
あと、アフタートークの聞き手って大事と思った。

9月1日、短詩系女子ユニット”guca”始動☆

guca http://guca-love.blogspot.com/

おっぱい寄せ歌人太田ユリちゃんと、スク水絞り俳人佐藤文香ちゃんと、日曜漫画家兼俳人の石原ユキオの3人が、期間限定短詩系女子ユニットを立ち上げました〜。(ぱちぱちぱち)
ようするに、マブダチの七光りで自分までモテよう、という薄汚い魂胆です。

ラヴられたし!

ユキオ商店とあわせて、gucaのブログtwitterustreamも舐めるように見てくださいね!

そしてそして。
9月5日はひさびさの朗読パフォーマンスです。
岡山市芸術祭オープニングの朗読と言葉のステージにちらっと出ます。
わたしの出番は12:25頃から。ちょっと早めにきていただいて、他の出演者の方の物語朗読などで心を洗いながら待っていていただけると幸いです。
会場ではユリ&文香にも会えるというもっぱらの噂です。

花粉前線

ふでばこの中が冷たい一限目
 
オブラートのような便箋春隣
 
春浅き円谷プロの倉庫かな
 
北窓を背中で開くそうそのまま
 
君主論髭ぴんぴんと春の猫
 
前掛けにフリルたっぷり目借時
 
ソーセージ色の袖振る春の叔母
 
うとまれてふうせんながくふくらます
 
花粉前線つつくお天気お姉さん
 
潮干狩りするはずの日に生まれた子
 
 
 

逸 第26号(平成21年6月30日発行)掲載

マジシネ市観光課よりお知らせです

こんばんは。
自分で運転をすることにより岩盤浴以上の発汗効果が得られることに気付いた石原です。
今後は美容と健康のために積極的にドライブしたいと思います。
げっそりと痩せ細りたい同乗者の方、募集してます。
心臓疾患のある方はAEDを持って乗ってくださいね♪

はいはい。ところで。
週刊俳句169号に「たんか×まんが」「はいく×まんが」を掲載していただいてます。

「たんか×まんが」は「短歌研究」2010年6月号、荻原裕幸さんの「春陰昭和調」から。「妻にも妻ではないひとにもなれない……!!」と悶絶しながら描きました。
(四コマ化したのはその歌じゃないけど)
荻原さんについて語り始めると世間様にミザリーだと思われそうなのであんまり書けません。
岡山は田舎だが石原家に斧はない。それだけは安心です☆

「はいく×まんが」は2010年7月リリースの「はがきハイク」創刊号、笠井亞子さん「なまなま」から。
新鮮な俳句を新鮮なうちにフィーチャー。
さっそく山田耕司さんからコメントもらっちったよ!
うれしくってパンツ脱げそう!!

明日で三連休が終わると思うと激鬱ですが、皆さんからの愛は心のユンケル皇帝液です。
みんな頑張ってわたしを応援するといいよ。超感謝しちゃう。

海に行きたいよー。

 

煙いさもなくば痒い

蛾のくせに蚊取り線香ごときでふらついて蛍光灯をばたばたするので引っつかんで窓の外になげうってやりましたよ。昨晩はねぐるしさの極まりに正座してとても悪夢でした。中身なぞ覚えていないけれど。

界遊004、森安範氏の「はじめての美容院」が読ませる。
ざっくり言ってしまえば、二十代半ばの、若くもないけどトシでもないからこそ焦ってるお年頃のサラリーマンが、初めて美容院に行くだけなんです。
ふだん美容院でなんとなく違和感を感じてることが(←私は美容院にしか行かないにも関わらず)、ちゃんと指摘されていて、あるある、と思う。
幼い頃の理髪店の思い出に阪神大震災が絡んだりする。(あ、語り手はわたしと同世代なんだ、とドキっとする)
語り手の話し言葉が関西弁中心、地の文での語りは共通語が中心で、その温度差みたいなものが面白い。
たぶんわたし、この語り手みたいな男性は少しもタイプじゃない。ぶっとんだ妄想をしてる様子もないし、真面目に働いているようだし、地の文の一人称が「私」だし、結局とてもポジティブな諦め方をするし。この手の男の人もまた、絶対にわたしのことを好きにならないと思う。だからこそ引き込まれる。語り手は自分が特別な何かであることを全く主張しない。(わたしの読み慣れている太宰さんはやたら特別ぶるのに)

この前「地元有名企業の会社員やら公務員やらは好きにならないよね、君」と言われましたが、接点がないうえに向こうがわたしに興味を持つと思えないんですもん。嫌じゃろ。仕事より趣味を優先して世の中にとことん疎くて部屋が汚い二十代後半の女なんて。しかも絶望的に丸顔で寸胴で短足でTシャツGパン運動靴ですよ。デートがいちいち短歌や俳句のネタにされるし。個人情報漏洩もええとこです。
これがある程度年配の男性なら「童顔で小柄でおとなしい夢見る夢子ちゃん」ぐらいに受け取ってくれます。たぶん。

これから、今すぐにでも、自分よりもっと若い人達を踏みつけていくんやと自覚している。金を貯めて、余裕を身に纏って、私のことを過大評価する幼い女の子と寝て。幼かったころと同じように私も怯えながら。

そう、過大評価してもらわなきゃ。

あずまくんの、「あずまにあ」。

 
あずま俊秀くん。
どことなく王朝っぽい名前のそのひとは、市内の(たぶんわたしの職場の近くの)高校へ通う女子高校生です。
彼女の個人誌「あずまにあ」をいただきました。
前書きによると、(■■短歌賞用の?)五十首制作中に行き詰まり、いままで書いた作品を振り返ってまとめたものらしい。
家族を詠んだ作品が特に面白いです。
 
 変声期とっくに過ぎたその声で一度でいいから姉ちゃんと呼べ
 行きずりで相合傘をするような男に育てた覚えはない
 飲みかけのコーラ差し出す父さんに親子レベルを試されている
 
かつてはかわいらしい声で「姉ちゃん」と呼んでくれていた弟。変声期を過ぎた今は、すっかり男っぽい声で「なぁ」とか「おぅ」とか。照れくさいんでしょうか。それでも弟っていいな。わたしはひとりっこなのでちょっと羨ましいです。

ある雨の夕方、姉は弟が女子と相合傘をしているところを目撃してしまった!
夕食の後、リビングのソファに寝転んでマンガを読む弟にそっと近寄る姉。

「彼女おったんじゃ?」
「はぁ?」
「相合傘の子」
「べつに彼女じゃねえし」
「そうなん」
「傘ねえって言ようたけん」
「同じクラス?」
「知らん。三年のひとかもしれん」

動揺をかくしきれない姉。無愛想なだけだと思っていたうちの弟が、いつの間にこのようないまどきの少女マンガに出てくるツンデレ王子様(現時点ではデレてないがヒロインの努力によってデレな側面をきっと見せるはずだ)みたいな男になりやがったのか!!
弟よ! 弟よ! 姉は行きずりの男子に傘を差しかけられるような幸運に恵まれたことはまだないよ!
弟よ! 弟よ! お前はいつまでも姉のものだと思っていたよ……。
ああ弟よ、きみを泣く……。
姉ちゃんは、お前が、その成長が、嬉しくて、腹立たしくて、さびしくて、愛しい……!!!

柱の陰に寄って、ひそかに涙を拭う姉。

そこへ風呂上がりの父、コーラを飲みながら登場。

「トシコぉ、風呂上がりのコーラうめぇわー。
 でも父さんメタボになったらおえんけえあと全部やるわぁー」
「……いらない」
「トシコ…?! それ反抗期か? 父ちゃん嫌いか? そげなことなかろ? トシコぉ!?」
 
といった感じで、わたしの妄想スイッチをいい感じに刺激してくれた「あずまにあ」、定価は「いちおくまんえん」なので、みなさん頑張っていちおくまんえん貯めて「あずまにあ」を買ってください。
(わたしは幸運にも物々交換で入手しました)
 
あずま俊秀 on twitter → http://twitter.com/azumatoshihide [1]
 
その他、お気に入りの歌を。

 最上階バルコニーから身を投げて私もシータになれるだろうか
 無条件降伏するのも悪くない鮭の小骨は刺さったままで
 息を止め小さく肩を震わせるセンチメンタル・センチメートル
 

[1] http://twitter.com/azumatoshihide

髭と退廃(decadence)

 
幾頭の虎をバターにしただろうきみの料理はときどき噛むね

恋以上生活未満フライパンにぱふんと帰還するパンケーキ

母たちが孫と名付けた苦瓜がぐんぐんのびた夏、でしたね

きみがいた八年分の夜いつも未遂に終わったアナルセックス

図書館の地方新聞コーナーであなたが死んでいないか探す

切り抜きが見あたらなくてもう一度潜ったホーム炬燵の真っ赤

三分以上働きたくない胸元で点滅してるスワロフスキー

列島に揺れる数多の雨傘の愛人二十七号泣きます

剥製を作る手順を言いながら鋭利な指が鳩尾をさす

キスマークつけるんですかまた会ってくれるんですか独身ですか

そのひとの死人のような胸板で眠り落ちるまでの海嘯

月曜日に会うのはだるい土曜日に会うのはきみの家族に悪い

こんなにもすてきなパパになったんだ あのとき刺しておけばよかった

焼肉屋に煙がない日三叉路を曲がりそこねて社に戻れない

会社員やめたらきっとホステスになるからちゃんと新聞を読む

窓口の山本さんが西さんにかわってもまだ待ち続けてる

「月が綺麗ですね」真顔で言ってみて吹き出してくれたなら合格

ただでさえくすぐったいし口髭の試着みたいで笑える、ゴメン

あまり良いセフレではないせいちゃんはいつか彼氏に降格します

動物は死んだら重いテーブルに出しっぱなしの雪見だいふく

「セメントと一緒に薔薇とティディベアも詰めてね たまには泳ぎにきてね」

作品さえそこそこよければ夭折するのが一番の販売促進活動なのですが、まだぜんぜん準備できてないので、後頭部を強打したときにはまずったなあと思いました。
実際は(いまのところは)ぜんぜんたいしたことなくて、CTとっても何も映らないと思いますけどとりたいですか、って医者に言われた。それより看護師に「はっずかしー」って言われたのがショック。酔って転倒することぐらいあるじゃろ!

髪の毛切りにいけない(他人にシャンプーされたら痛い)のがちょっとつらい。

落選の神様が微笑まなかったので今年も角川は出しませんでした。
落選展また見学だぁ。
だめだめです。
 
日曜日はダニエル氏をぺろぺろ舐めながら精神的にメンテナンスなう。
だめだめです。