らんまん句会1月

2007年初★句会でございます!!
今回は井上空龍さん(僧侶、書道家、絵手紙作家)が来てくださいました。
作品なし、選のみの参加でしたが、井上さんのチョイス&批評は面白かった!
特に、「墨が斜めに減るのは正しくない使い方」なんていうトリビアにびっくりです。
声が超っ! 超っ! かっこいいYO!!(ルックスもシブいよ)
次はぜひ俳句持ってきてくださいね♪

あれれなんだか今日のユキオは高校生みたいなノリですね。
昨日BoBvol.2に寄稿してくれるさほこちゃん(高校3年生)とお話したからでしょうか。

昨日はドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」の岡山上映会 [1]でした。
私は当日スタッフだったので(前日もスタッフ証のデザインとか手伝ってたけど)グッズ販売の店番してました。
なんとなんと三上史郎先生が来てくださいました。
「地球のためにできること」コーナーにメッセージもいただきました。
チューリップ型のメッセージカードに一人一人の思いを書いていただくコーナーなんですが、史郎先生は俳句で書いてくださったんですよ〜。

俳人だから俳句で書くっていうのがかっこよくて憧れます。
私もイラストの展覧会でギャラリーのスタッフさんに「俳句で感想を!」って言われて書いてみたことあるんですけど、先生みたいにものすっごい瞬発力でガシッととらえてサラッと書くっつうのがなかなかできなくて二十分ぐらい悩んだ挙句下手なのを書いて帰りました。
下手なりにあのときの句は気に入ってるんだけどはづかしぃのでここには書きません。

ところで初句会のお話なんでしたそういえば。
句会の後である人に「ユキオさんは黛まどかみたいにはなれないと思いますがどう思われますか」って言われました。

なる気ないってば。
カリスマにも、ジャンル内のベストセラー作家にも、結社の主宰にも。

あたしは俳句が大好きだから。
一井暁子が岡山県が大好き [2]なのと同じぐらい大好きだから。(←他県の方わかりにくくてごめんなさい)
あたしはただ、いま面白いと思えることを積み重ねていくだけ。

句会に出るのもそう。
俳句朗読もそう。(3月も大朗読出るよ。)
らんまん句会の句会報作るのもそう。(ってか今回は相当自信作です。)
1月28日にカフェなか町でやる「ユキオたんと俳句をよむ会」 [3]もそう。(5人ぐらいの方にご予約いただいてるみたい。ありがとうございます!! 資料用意してます!!)

売れるとか売れないとか有名になるとかならないとか、そういうことじゃないだろうって思うよ。
楽しいことがしたい。
そんだけ。
なに眉間に皺よせてんの?
俳句ってポップでイージーでハッピーじゃん?
いろんな人とコラボしたい。
待ってて、みんな!!

[1] http://d-mc.ne.jp/blog/rro/
[2] http://ichii-akiko.net/
[3] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/?page_id=7

フリーペーパーapt

フリーペーパーapt issue 026に俳句を掲載していただきました。
今回のテーマは「魂」です。
岡山にお住まいの方は是非、カフェや雑貨屋さんでゲットしてください。

詩を書いていた頃からアプトに参加したいなぁと思い続けていたので、そりゃーもー嬉しいです。
(私の詩は長すぎて載せらんないだろうなぁと思って応募を躊躇してたんです)
ただ、俳句を俳誌以外の紙媒体に発表する場合の作品選びの難しさを思い知らされました。

さーて。自句自解。

・1句目
イタコの霊に仕事をまかせたら代わりにイタコ業務をやってくれるだろう、という発想。季節は冬じゃないしたぶん大抵の俳人が俳句だと認めないだろう。でも俳句じゃないんじゃなくて、下手な俳句でしかないんだと思うよ。こういう狙いすぎな物も好きなんです。B級ラヴ。

・2句目
シシシと最初に三音「シ」が続くのがどもってる感じでちょっと面白い。魂からの連想で「エクトプラズム」を「吐き尽く」すというフレーズが出てきたんですが、あんまり上手くないなぁ。ひょっとしたらちょっとジブリっぽいかも。

・3句目
これは文句なく俳句(と私は思っている)。2句目の猪のなれのはてかもしれません。マニキュアと牡丹鍋は赤系でつきすぎ、と先生には指摘されたんですが、ここはわざとつけときたい。元気な婆になりたいなぁ。

・4句目
胃の底から熱くなる感じ。ソウルのソウルだからって駄洒落だけだと思われるとつらい。

・5句目
これは大朗読で朗読した句の一つ。定さんが闇鍋の席にいるってことは鍋の中に何が入ってるかわかったもんじゃありません。

・6句目
砂浜。片足をひきずるようにして爪先で線を描きながら歩いていく。孤独な遊びって感じ。

大朗読 ノック・アウト強盗横丁

大朗読 [1]に出ました。(ゲスト出演3回目?)

今回の私の詩の鑑賞のポイントは、
「おまんこ」「おちんちん」と口語で表現しているところです。
いわゆる現代詩の中では、性器のことをヴァギナとかペニスとか女陰とか男根とか言っちゃいがち。
そこを敢えて話し言葉にしてみました。
でも「敢え」てることに気付いてもらえないんだろうなぁ。

あと、短文+俳句を1セットとして読んでいくときに、俳句と短文が「つきすぎない」(=内容がかぶりすぎない)ようにしてます。
以前、俳句+小説の形式の作品集を読んだときに、俳句と小説の内容が近すぎて、なんだか説明的で、非常にモサっとした印象を受けたので、反面教師してみました。

説明って、作品を発表するときにはしたくないんです。
そのかわり、webでは自暴自棄なぐらい自句自解をしていこうと思ってるので。
(『黒鳥』が届き次第、掲載していただいた句の解説書きますね! お楽しみに♪)
俳句はわけがわかんなくていい。
意味がとれるかより情景を想像してもらえるかどうかの方が重要だし、それにもまして、ポップかな、今っぽさがちゃんと入ってるかなっていうのがいつも心配です。
この時代に犬歯を深く突き立ててしっかりと噛み合っていたいのです。

青くてゴメン。

* * * * * *

   KO横丁の決闘              石原ユキオ

女とは存在しないことにつけられた名前
アラビア人の書いたまるい数字
いつも他人の言葉を挿入されるかぎかっこ
ドーナツの穴がサーターアンダギーではないように
おまんこそのものを切り取ることはできない
おちんちんを切り取るのは
こんなにもたやすいのに

続きまして西大寺観光協会からのお知らせです。
はだか祭でおなじみの金陵山西大寺では、
和菓子の松風堂と共同開発いたしましたお土産物を販売しております。
お釈迦様の骨入りせんべい三八〇円
十本に一本の割合で弘法大師のミイラが混じっている剣先するめ三八〇円
いずれも、一月七日までの限定発売となっております。
皆様、初詣はぜひ、金陵山西大寺へお越しくださいませ。

おじいさん
おじいさんの耳が遠くなったのは
わたしとうーんと近づいておしゃべりしたいからなんですねえ

おじいさん
おじいさんの足が弱くなったのは
わたしといつも手をつないでいたいからなんですねえ

おじいさん
おじいさんが一人でお手洗いに行けなくなったのは
わたしに見てさわってほしいからなんでしょう

おじいさん
おじいさんのもの忘れがひどいのは
何度でも愛してるって言わせたいからなんですねえ

きついな
でもほら
根元まで
ずっぽりだ

メリークリスマス男は腰を振る

女とは存在しないことにつけられた名前
アラビア人の書いたまるい数字
いつも他人の言葉を挿入されるかぎかっこ
ドーナツの穴がサーターアンダギーではないように
おまんこそのものを切り取ることはできない
おちんちんを切り取るのは
こんなにもたやすいのに

* * * * * *

星印のところに俳句が入ります。★は配布用テキストに載せたもの。
(俳句部分が知りたいという奇特な方はメールください。実際に大朗読で配布したテキストを手渡しor郵送します。)
この後に2001年の詩のボクシング岡山大会で読んだ「silent night」という詩を朗読。
プライドなんて要りません
あたしはあなたの属国です
日の丸も君が代もこの床の間を飾るただの置物にすぎない
若かった、何もかもが……という感慨にひたってしまひますね。

自分の出番の直後、加藤健次さんの「DUNK HIGH」に一部出演しました。
男性2人、女性1人の計3人で朗読する詩で、男Aが加藤さん本人、男Bが岩本文秀さん、ユキオが女性パートを担当。
台詞を読むのってすごい久しぶりな気がします。とっても気持ち良かった。

なんか次回大朗読出演も内々定っぽいです。
締め切りがないと物書きは成長しない、という理論で私に成長の機会を与えてくださる先輩方の愛が胃のあたりを猛烈にマッサージ。

[1] http://www.geocities.jp/buraiha1974/dairoudoku/

10月のmimucus

石原ユキオは詩の朗読とかポエトリーリーディングとかスポークンワーズとかいう活動をやってます。
やってますっていうか、一時期お休みしてて、最近(8月の詩ボク予選から)復帰しました。

mimucus [1]というイベントに行ったのはひょっとしたら年単位で久しぶりかも。
前行ったときはまだHappy? Hippie! っていう名前でした。
今日はNEOさんのブログに掲載してもらっている「揮発」 [2]を朗読。

俳句の朗読ってどうやるのが面白いんでしょうね。
回文俳句で有名な宮崎二健 [3]さんの朗読とか聴いてみたい。

今日は全員の朗読が終わった頃に到着したMCみごなごみセンセのがよかった。
STRAWBERRY FIELDS FOREVER と、漢字の「苺」と、「お腹と背中がくっつくぞ」(←?っていうタイトルなんでしょうかあの歌は…)を足して半端な数で割って余った部分を音符として空気中に放流した感じです。(うーん……わかりにくいうえに適切な比喩じゃないわ。)
みごさんの詩は、耳で聴いた後にテキストをじっくり読みたくなります。いつぞやみごさんが戯れに作って召し上がってたマシュマロティとかいただきながら読めれば最高。

[1] http://www.kibin.net/mimucus/
[2] http://ameblo.jp/finalfreeway/entry-10018060721.html
[3] http://www.ne.jp/asahi/hai/ten/

実用青春俳句講座

小林恭二「実用青春俳句講座 [1]」を読む。
正木ゆう子の「起きて、立って、服を着ること [2]」を読んだときは「こんな読みやすい俳論集があるんだー」って感じだったんだけど、小林恭二のは「こんな笑える俳論集があってええんか!?」って思った。
小林恭二さんは人をおちょくる天才。安全な範囲で笑いをかっさらって逃げ足が速い。時代背景が伝わる書き方をしてくれているから、私のような初心者には大変良い勉強になります。

[1] http://www.bk1.co.jp/product/544834/p-shojolog29643
[2] http://www.bk1.co.jp/product/1678018/p-shojolog29643

第12回大朗読LIVE

第12回大朗読LIVE

テーマ:「ノック・アウト強盗」
2006年12月23日(土)17:00〜19:00(予定)。岡山駅西口「未完成」にて。
会費1000円(二次会2000円任意参加)

■出演者:秋山基夫、加藤健次、岩本文秀、東井浩太郎、郡宏暢、ユキオ

http://www.geocities.jp/buraiha1974/dairoudoku/ [1]

9月に続き、ゲスト出演させていただくことになりました。
今回は現代詩と俳句と両方朗読しようと思ってます。
12月というとBoB vol.2も完成してる頃、な、筈。

[1] http://www.geocities.jp/buraiha1974/dairoudoku/