大朗読 [1]に出ました。(ゲスト出演3回目?)
今回の私の詩の鑑賞のポイントは、
「おまんこ」「おちんちん」と口語で表現しているところです。
いわゆる現代詩の中では、性器のことをヴァギナとかペニスとか女陰とか男根とか言っちゃいがち。
そこを敢えて話し言葉にしてみました。
でも「敢え」てることに気付いてもらえないんだろうなぁ。
あと、短文+俳句を1セットとして読んでいくときに、俳句と短文が「つきすぎない」(=内容がかぶりすぎない)ようにしてます。
以前、俳句+小説の形式の作品集を読んだときに、俳句と小説の内容が近すぎて、なんだか説明的で、非常にモサっとした印象を受けたので、反面教師してみました。
説明って、作品を発表するときにはしたくないんです。
そのかわり、webでは自暴自棄なぐらい自句自解をしていこうと思ってるので。
(『黒鳥』が届き次第、掲載していただいた句の解説書きますね! お楽しみに♪)
俳句はわけがわかんなくていい。
意味がとれるかより情景を想像してもらえるかどうかの方が重要だし、それにもまして、ポップかな、今っぽさがちゃんと入ってるかなっていうのがいつも心配です。
この時代に犬歯を深く突き立ててしっかりと噛み合っていたいのです。
青くてゴメン。
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KO横丁の決闘 石原ユキオ
女とは存在しないことにつけられた名前
アラビア人の書いたまるい数字
いつも他人の言葉を挿入されるかぎかっこ
ドーナツの穴がサーターアンダギーではないように
おまんこそのものを切り取ることはできない
おちんちんを切り取るのは
こんなにもたやすいのに
★
続きまして西大寺観光協会からのお知らせです。
はだか祭でおなじみの金陵山西大寺では、
和菓子の松風堂と共同開発いたしましたお土産物を販売しております。
お釈迦様の骨入りせんべい三八〇円
十本に一本の割合で弘法大師のミイラが混じっている剣先するめ三八〇円
いずれも、一月七日までの限定発売となっております。
皆様、初詣はぜひ、金陵山西大寺へお越しくださいませ。
★
おじいさん
おじいさんの耳が遠くなったのは
わたしとうーんと近づいておしゃべりしたいからなんですねえ
おじいさん
おじいさんの足が弱くなったのは
わたしといつも手をつないでいたいからなんですねえ
おじいさん
おじいさんが一人でお手洗いに行けなくなったのは
わたしに見てさわってほしいからなんでしょう
おじいさん
おじいさんのもの忘れがひどいのは
何度でも愛してるって言わせたいからなんですねえ
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きついな
でもほら
根元まで
ずっぽりだ
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☆
☆
☆
メリークリスマス男は腰を振る
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女とは存在しないことにつけられた名前
アラビア人の書いたまるい数字
いつも他人の言葉を挿入されるかぎかっこ
ドーナツの穴がサーターアンダギーではないように
おまんこそのものを切り取ることはできない
おちんちんを切り取るのは
こんなにもたやすいのに
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星印のところに俳句が入ります。★は配布用テキストに載せたもの。
(俳句部分が知りたいという奇特な方はメールください。実際に大朗読で配布したテキストを手渡しor郵送します。)
この後に2001年の詩のボクシング岡山大会で読んだ「silent night」という詩を朗読。
プライドなんて要りません
あたしはあなたの属国です
日の丸も君が代もこの床の間を飾るただの置物にすぎない
若かった、何もかもが……という感慨にひたってしまひますね。
自分の出番の直後、加藤健次さんの「DUNK HIGH」に一部出演しました。
男性2人、女性1人の計3人で朗読する詩で、男Aが加藤さん本人、男Bが岩本文秀さん、ユキオが女性パートを担当。
台詞を読むのってすごい久しぶりな気がします。とっても気持ち良かった。
なんか次回大朗読出演も内々定っぽいです。
締め切りがないと物書きは成長しない、という理論で私に成長の機会を与えてくださる先輩方の愛が胃のあたりを猛烈にマッサージ。
[1] http://www.geocities.jp/buraiha1974/dairoudoku/