対症療法

息苦しい。自分の動悸がうるさくて寝れない。
PCでも日記帳でもいいから、
記述していないと落ち着かない。
これはなんという病気なんだったか。
昔よく懸かった筈だが、思い出せない。

食欲が落ちる。集中力が落ちる。
体重は落ちない。
ためいきはそこらじゅうに落ちている。

TSUWARI
like TSUNAMI

想像妊娠は健康な妊娠の一種ですから
健康保険の適用外となります。

性的な拘束具としての、
孫悟空の輪っかがほしい。
ぞんぶんに痛めつけてくれる、
頑丈な安全装置が、ほしい。

「ペーパー」創刊号

白髪オールバックの老人が枕元に立って、新聞のようなものを広げる。

ほら、これ、あげますよ。
なかなかいいでしょう。

その、新聞のようなもの。
表紙というか一面というか、大きく書いてある。
「ペーパー」と。
ああ、そりゃ。「紙」だわな。
紙に紙と書いてあるなんて、さすが私の夢だ。
シュルレアリスティックでアーティスティックだ。

internetでないことを、blogでないことを、強く主張してるんだ。
かさばるんだ。
紙、なんだ。

なるほどね、と、私は妙に納得する。
老人は、私の胸の上に広げた「ペーパー」を置いた。
4ページが開いてあるんだと、すぐにわかる。

君ね、いまさら慌てふためいて現代詩を読むようになっちゃって。
それで安心してるようじゃ駄目ですよ。
ぼやぼやしてるとすぐにおばさんになるんだからね。
無駄だ無駄だ。焦ったって。
前歩いてる人と同じ道が歩けるなんて思いなさんなよ。

ここが何かわかりますか。
ここだよ、ここ。

老人は自分の胸の辺りを指差す。

心、ですか?

違う。
お乳、だ。

老人が「お乳」と言うやいなや、指差した先から赤い物がこぼれ落ちた。
私の真っ平らなお乳を覆った、「ペーパー」の上に、落ちた。

そんなわけで私の「ペーパー」創刊号には赤いしみが付いている。
携帯するにはかさばるばかりか、少し物騒な代物なのである。

6.23大朗読に関するメモ

1. 陰フェロモン
2. もんじゃ焼きで受ける
3. 温冷で血行促進
4. 名人芸としての長い枕
5.
 斬首あるいは自覚的な主婦
 土器が胸胸
 なりそこねたのが幸い
 上品な酔客として
 閉じ込めてくれ
 ゆるくふるえるために
 海辺の石段

 岡山に娘を持てなかった父親と
 外付けの娘二名によるドライヴ

6. 嫌悪 食べてよ
7. ちむちむ音/ひよひよ音
8. 中島遊郭の輪郭を
9. 若い人にまなぶのは弱い心
10. 余裕のシルヴィ

11.
御機嫌ハンニバル
まだ終ってないのに
無難に男前になる

はじめから短い小指

にんげんはこのようにして、
足を洗うタイミングを失っていくのですね。

こんばんは、ユキオです。

7月7日(土)、大阪のjuenというカフェに行きます。
朗読会に出るみたいです。

先日の「大朗読」では、何人かの人に「仕事してる?」と聞かれた。

ほとんどしてません。
すいません。

枝振りの良い松の木にハンガーを掛けて
この身を吊っておきたい

なんだかなぁ。
ユキオ商店はポップな感じで行こうと思ってたのに、
昔の激アングラ志向のブログに戻りつつあります。
いろいろ溜まってるみたいです。

雨にも負けず、風にも負けず、
的外れな応援にも怒らず、
静かに俳句をひねり潰そう。

さあ。
数日間ブログの更新をお休みして。
万年筆のインクをブルーブラックから血反吐に詰め替えて。

大朗読豪華すぎる

6/23(土)は大朗読第14回定期朗読会でした。
副題:火炎放射主義

私の朗読のタイトルは「火取虫」(ひとりむし)。
飛んで火にいる夏のユキオっち。
いや、まあそれはええんよ。

今回はほんとーにゴージャスでした。
いつものメンバーに加え、特別ゲストがK川透氏。
30分の持ち時間たっぷり使ってオーディエンスを笑わす笑わす。
さすが巨匠。
そしてサプライズゲスト(!?)にF間健二氏。
F間氏は次回作の女優さん二人とスタッフさん数人と登場。
カメラ回ってる! 女優さんがF間さんの詩を朗読してる!
かわいい。声きれい。かっこいい。
すげーっ☆

打ち上げで、AきやまMとお先生が30年前の作品を朗読。
これがまた面白くて!
詩の朗読でこんなに笑えるなんて。
すっげ。まじやっべ。クオリティ高っ!

第14回に関してはまたあらためて書くかもしれません。

らんまん句会5月

5月27日はらんまん句会でした。
4月はらんまん句会がお休みだったので、超ひさしぶり。
(最近私の中のツッコミ小人が『ハタチ過ぎて超とか言うなよ!』って叫んでますが、完全無視な方向で。)

今回は新人さんが参加してくれました!
5年間インターネット句会で腕を磨いてきたO坂田さん、らんまん句会でリアル句会デビューです☆
O坂田さんはまだ30代。兼題は「黴」ながら相当フレッシュな句会だぉ♪
参加のきっかけは、こないだの山陽新聞の記事 [1]らしい。
記者のFじおかさんに感謝〜!! この実力派眼鏡男子めっっ!!(←意味不明)

[1] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/?p=92

週刊俳句 Weekly Haiku

週刊俳句 [1]の俳句関連リンク集 [2]に石原ユキオ商店が入ってますぅぅぅぅ!!!
ぅぅぅぅぅぅぁぁあああ!!!!

週刊俳句ってさいばら天気 [3]さんのやってるやつじゃん!
さいばら天気さんってすげえんだよ!
角川俳句賞の、
(あっ。角川俳句賞っていうのは角川さんちの『俳句』っていう雑誌でやってる賞で、俳句の芥川賞なんて呼ばれちゃったりする、その割に年配の方しか受賞できないことが世界の七不思議の一つに数えられているその筋では非常に有名な賞なんですが、)
2006年の第五十二回角川俳句賞の候補作に選ばれて、しかも紙面に50句掲載された人なんだよ!!
最後の最後まで粘って受賞寸前だったんだよ!!!
そんときの句で好きなのはねー、

空き瓶に蓋するやうに夏終る
日の丸の余白に秋の日のひかり
白梅の熱をさましてゐる風よ
春眠に毛深き箇所のありにけり

などなど♪
からっとしてて若い感じが好き。

やばいよね!! まじうれしんだけど!!
どうせユキオたんミーハーだぉ!!
俳人なんてみんなミーハーだからいいんだぉ!

[1] http://weekly-haiku.blogspot.com/
[2] http://weekly-haiku.blogspot.com/2007/05/blog-post_4241.html
[3] http://tenki00.exblog.jp/

あきさ句会4月

4月20日はあきさ句会でした。
倉敷はお祭りだったみたいで、鶴形山周辺に祭り装束みたいな感じのおじさんがいっぱいいました。
わいわい騒いでる声も聞こえて相当気になってたんですが、時間的にぎりだったのでそのまま会場入り。
今回の会場はあきさくらぶでもAvenueでもなくて倉敷公民館。
広くて机が沢山あるのでノートPCやプリンタをゆったりめに置けます。
(あきさ句会は短冊に書いて投句してもらった句をPCで打って全員に配る方式を取っています。ITに強い大森先生のおかげ。)

今回の句会で気づいたこと。
世間には「聖五月」と「青」の組み合わせで作られた句が非常に多いこと。
爽やかな風や聖母マリアの衣の色からの連想なのかなぁ。
「相当熱心なクリスチャンでもないかぎり『聖五月』なんて手垢の付いた言葉は使わないほうがいいんじゃないの?」とは三上先生のアドバイス。
たしかに。
私もね、作っちゃったんです。

聖五月青いタイルを敷きつめる

これ、活字で発表する作品リストから削除決定。。。

句会の終わった後で、最近作った句を三上先生に見てもらいました。
個々の俳句に○(=そこそこ面白い)×(=このままじゃ無理)の印をつけていただきます。
三上先生、私が一番自信を持っている句のところで
「ふおっふぉ☆」
とお笑いになったので「ヨシ!!」と心の中でガッツポーズをしたところ、次の瞬間に先生のボールペンが大きく×印を――。

切なくてちょっと萌え。
Mかな……。

現代詩手帖に出た!

ユキオの名前が現代詩手帖に出てたよ!!

というのはJAROから警告級に激しく大げさな表現ですが。
普段現代詩手帖なんて絶対に読まないんです。
中原中也記念館に行くってんで中也の特集が載ってる4月号を読んでたわけです。
そしたら最後の方にあるイベントの告知コーナーに「大朗読」が出てて、そこに出演者である私の名前も載ってたと。
偉いのは、大朗読の事務局様でありユキオちゃんではない。

★中也記念館行ったメモ
・ランボーの顔はコントラスト上げまくるとレオ様そのもの。(映画『太陽と月に背いて』参照のこと)
・おかっぱ+お釜帽子の定番スタイルはヴェルレーヌが描いたランボー像のコスプレである。
・中也は一生定職につかなかった。人生のほとんどを学生として過ごした。勉強は身体に毒だと思う。
・小林秀雄は若い頃は案外男前だった。付き合うなら19歳の天才詩人より24歳の評論家がいいなぁ。
・ってか小林秀雄と中也は長谷川泰子を介して男色関係だったようなもんじゃん。
・最近の中也賞受賞者は男性は基本的に病気、もしくは病的なのが見た目でわかるタイプ。昨年一年間詩の活動は皆無で心臓手術に現を抜かしていたって言う外科医の宋敏鎬さん、あーた面白すぎ。女性はみんなおしゃれさんで宣材写真もちょっと凝ったの使ってる。女で詩書いてて病気でおしゃれでもなかったら救いようがないもんなあ。
・みづ紀ちゃん、みづ紀ちゃん!! って興奮してたら同行者に「友だちかっ!」と突っ込まれた。

カナシヤル

「メールが届いた」
と祖母が言うので不思議に思いながらも祖母の携帯を覗き込んでみる。
が。
auの簡単ケータイにディスプレーが生えてきたような形跡はなく、いつも通りの白いボタンが並んでいるのだった。

もう夏か。

「わたしのけえたいよおおおおかえしてええええ」
私の背中をばしばし叩く祖母。
何やら段ボールの切れ端のようなそれにしては妙に重みのあるものが当たるので奪い取る。

メール便だった。

簡単ケータイを祖母に返して(京セラはボタンの押し心地が悪いから嫌いだ。ふん。)メール便を開封する。

中身は先日アマゾンで注文した三角みづ紀の「カナシヤル」。

三角みづ紀はセックスのことをセックスって言うみたいだな。
私は何て言ってたんだっけ。
昔のことだから忘れてしまった。

にしても。
郵便小包と宅配便とメール便の区別がつくなんて。
お婆ちゃん、すごいじゃないですか。