あの頃自分が着ていた制服を21世紀の女の子たちが着ていて、20世紀末の風景と区別がつかない。
結局その林檎を食べる以外の選択肢は用意されていなかったのだと。
制服のままくぐったビニールカーテンを思い出しながら。
来週大朗読あるらしいよ!!!
第21回大朗読「犬侍」
会費:飲物付 1000円
日時:2009年3月28日(土)17:00〜19:00
19:00〜21:00二次会(二次会)
会場:スペース未完成
出演:秋山基夫・岩本文秀・OLD FLAG・石原ユキオ・保田悠詩・郡宏暢ほか
たぶん映像と俳句のコラボやってる小西瞬夏さんとか、詩人の小山伸二さんも出演されるのではないかと……。※
「大朗読」は2004年にはじまった現代詩朗読会です。”現代詩朗読会”とは銘打っていますが、音楽とのコラボレーションや、現代俳句の朗読など、なんでもありの幅広い言語パフォーマンスの場として年4回定期開催しています。
★お問い合わせ
未完成 電話 086-254-2945(15時以降・日曜除く)
大朗読事務局 jyhrj609@ybb.ne.jp
2009年大朗読公演予定
第21回 3/28(土)
第22回 6/27(土)
第23回 9/26(土)
第24回 12/26(土)
※3/22追記
小西瞬夏さんは出演確定。
小山伸二さんは今回は不参加だそうです。
ゲストはミュージシャン宮本龍門さん!!(若いしカコイイよ!)
C.T.T. OKAYAMA上演会vol.1 感想など
▼やなる企画
うつぶせになってる女性(西本千奈美)と、それを見下ろす男性(矢鳴孝一郎)。
男性の腕が震え始めて女性のおなかにぺちぺち当たる、その音が生々しくてぎょっとしました。普段自分がタンパク質や脂肪のかたまりだということを忘れてるからなあ……。男性のお腹の上に女性を乗っけた状態で男性がかにのように移動したり、スカートがめくれあがって女性の黒い下着が思いっきり見えていたり、セクシャルな連想をさせながらもぎりぎりでいやらしくないのが不思議。
「生と死、男と女、静と動といった対比」というようなことを合評の際に矢鳴氏がおっしゃっていましたが、一人が動いているときは一人は倒れている、というような振付けになっていて、さいご、二人が手をつないでシーソーのような動き(組体操の『扇』を二人で作って左右に揺れる)で光の方向へ進んでいくところが印象的でした。ひとりぶんの生命力で生きているふたり、というようなことを考えました。
▼E☆1000シュカシュー糖
しきぶとん用シーツの中にまるまる人が入っているのが「砂漠」。(河合穂高・西園加)
舞台中央に喪服の男。(掘真亮)
男の前に黄色い布。その下からぱちぱちと爆ぜる音とともに現れる赤い手足の女が、「焚火」。(伊東みさき)
愛する女性を亡くした男が見る砂漠の幻影。
男の台詞、女性が朝目覚める様子を「茹でたての枝豆のさやから実がこぼれるように黒目がのぞく」というような表現で描いているところがとても素敵でした。
スキャットのような、マントラのような砂漠の声もとても面白かった。
音楽もオリジナル。(江田達貴)最後のほうでかかるきらきらちろちろした音は、東南アジアの素朴な鈴を思いました。
(敬称略、だったりじゃなかったり。)
さて。
私は「矢印」という作品を朗読。
ほろ酔い朗読会の際に読んだものを今回用に組み立て直しました。
[1]
[2]
合評の際に女性のお客さんから、「若い女性であることと朗読の内容との関わりをあなた自身どう考えるのか」というようなご質問をいただきました。女性ピン芸人に近いものを感じとられたよう。難しい質問だと思いますし、私が日々考えていることにいちばん近い内容でもあったと思います。私自身のスタンスとしては男性に100%媚びるのは嫌だし、でも多少卑怯な手をつかってでも利益を得なければいけない。嘘はつきたくないが男とは寝たい。甘えたくないがOLとしての仕事は円滑に進めたい。単なる男性詩人の真似はしたくないし無難な女流でもありたくないが、わかりやすさは持っていたいし、受けはきっちり狙っていきたい。
朗読する詩の世界ではまず「わたしは乙女チックポエム少女ではないのでどうぞ恥ずかしがらずに安心して聴いてくださいね」というメッセージを最初に与えてあげることが必要だったりします。乙女ポエムは聴く人にとっては自らの恥ずべき十代を思い出させてしまうたいへん危険なものだからです。過剰に性的な言葉を使ってみたりするのがそれに対する私にとっての解決法で(でもひょっとしたら性的な言葉が椎名林檎世代的な恥ずかしさを感じさせてしまっているんだろか。ごめん)、他の解決法もたぶんあるのだと思うのですが、まだ身につけていません。私が偉大なる老詩人といった印象の外見になったら今の方法は必要ないのかもしれません。あまり答えになっていませんが、この質問をされた方が日々どんな方法で女性であることと付き合っているのか、逆に私から質問してみたいです。
[1] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/wp-content/uploads/2009/03/yajirusi090314haihu.jpg
[2] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/wp-content/uploads/2009/03/yajirusi090314.jpg
C.T.T.おもしろかった!!
観に来てくださった方、共演(どちらかというと競演?)者の皆様、
アートファームスタッフの皆様、ありがとうございました。
C.T.T. すごく楽しめました。
詩の朗読会に出ているだけでは絶対に出会えないお客様に出会えて貴重なご意見をいただけました。
ダンス・演劇という異分野の方と交流を持てたこと、たいへん刺激的でした。
(って、なんかちょっと教科書的な文章ですね……)
演る側の平均年齢が自分より低いイベントに出演したのは大学以来です。
若い皆さんのクオリティの高さにびびりました。
やなる企画さん、E☆1000シュカシュー糖の皆さん、今後ともよろしくお願いします♪
写真は13日の準備の様子デス。
本番のなくてごめん……。
風花→みぞれ→雨
春の水は濡れている水だから、
春の雪は濡れている雪で、
つまり今日はそんなびちょびちょな岡山でした。
(長谷川櫂さんはヌードが見てみたい俳人の一人です。)
俳句でヌードと言えば。
ぎりぎりの裸でゐる時も貴族 櫂未知子
って、
季語としての「裸」から「裸の王様」へと連想が働いて成立したんじゃないのかなあ。
ぎりぎりの裸。
すっぱだかとぎりぎりの裸は違う。
「裸の王様」はすっぱだかじゃなくてパンツ一丁だから、ぎりぎりの裸だと思う。
ぎりぎりの裸でいるときに貴族な人をすっぱだかに剥いてみたらどうなるんだろう。
剥いてみたい。
どんどん話が変わりますが、
千円台の安いブラ&ショーツセットを買ったら、
下着屋さんが気前よくノベルティのシュシュをつけてくれました。
この値段のものにおまけつけてたら商売にならんことない?
ちなみに、このセットは表が豹柄、裏が縞馬柄という、
肉食獣に草食獣が食べられた状態の非常にアクの強い代物で、
私の中のヤンキー少女(14)が大喜びしております。
石原はぎりぎりの裸でいるときもすっぱだかのときもあますところなく貧乏くさいよ★
C.T.T.OKAYAMA 上演会vol.1
◆出演
●やなる企画(ダンス)
振付・演出:矢鳴孝一郎
出演:矢鳴孝一郎 西本千奈美
やなる企画は岡山を拠点に活動するダンスグループ。
2007年、矢鳴孝一郎により結成。
主な作品に「明日また私を殺して」(上之町會舘)、「夜の声」(アートガーデン)がある。
作品コメント「もう還らないあなたのそばに立って。」
●E☆1000シュカシュー糖(演劇)
作・演出:河合穂高
出演:伊東みさき 江田達貴 河合穂高 西園加 堀真亮
E☆1000シュカシュー糖は栄養の名前です。
そんなイメージで作りました。
岡大演劇部出身者でちょっと芝居ができたらいいね…集まったのが我々です。
新しい表現を追い求め、
それがお客さんに少しでも糧になれば…そういう意味で栄養です。
最初の公演、お口にあえば幸いです。
●石原ユキオ(朗読)
朗読:石原ユキオ
2005年より俳句を始める。
現代詩朗読会「大朗読」に参加し、
俳句朗読を行っている。
ブログ「石原ユキオ商店」
http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/
俳句の朗読は、ただ読んだだけではお客様に伝わりにくいようです。
鑑賞の手がかりのつもりで、
散文の間に俳句を入れるような形で作品を発表しています。
◆日時
2009年3月14日(土)
開演14:00/開演18:30
※開場は開演の20分前
◆会場
本行寺(岡山市蕃山町3-5)
◆上演協力金
950円(前売・当日共通)
◆主催
C.T.T.岡山事務局
◆お申込み・お問合せ
C.T.T.岡山事務局(NPO法人アートファーム [1])
〒700-0823 岡山市丸の内1-1-5-402
TEL=086-233-5175
FAX=086-239-5895
info@artfarm.or.jp
[1] http://www.artfarm.or.jp/index1.php
食と性
小川糸の「食堂かたつむり」を読んだ。
お婆ちゃんが死んで、主人公が料理が好きで、ということで「キッチン」を思い出したけど、「キッチン」よりもやや深く生きるということに触れている小説だと思った。
キッチンはたしか「料理研究家」で食堂かたつむりは「料理人」なんだよね。
食堂かたつむりで描かれるのは、食べることと再生産。
人間は他の生き物の命をいただいて生きているということ。
生殖するということ。
人間もまた死ぬということ。
濡れ場を全然書かずに、手触りのある性を描いてるとこがすごい。
おっさんの下品さが結構生々しくて、ウッとなった。
「ショコラ」にも似たところがあるし、
「へばの」のことも思い出した。
東西句会にいってきました! その2
2月3日、名古屋の東西句会に参加させていただきました〜♪
とんとんぼうぼうさんことN村さん(俳人)と荻原裕幸さん(歌人)が駅まで迎えにきてくださって感激。
お二人にみそにこみうどんのお店に連れて行っていただきました!
みそにこみうどんって、いわゆるうどんの食感じゃないんですよ。
団子っぽい生地をうどん型にしてある感じ。讃岐うどんの感覚でつるつるんとすすることは不可能。
蓋にのっけてふーふーしながら食べます。
句会は少人数で何でも言える雰囲気でした。全然堅苦しくない。はじめてなのにアウェー感は薄かったです。
一句一句時間をとって批評し合えるとこがすごくよかった。
さほど点が入らなくても面白い句、というのが置き去りにされない。
度重なるドM発言と頭の悪そうな感想、申し訳ございませんでした。
句会の後、句会に出席されてたみなさんとコメダ珈琲へ。
名物「シロノワール」おいしかったです!!
ほかほかのパンの上にソフトクリーム!!!!
シロ(白)なのかノワール(黒)なのかよくわかんない名前だなあと思ってたら、本当に語源は白と黒 [1]なんですね。
ところで、結社の話になったときに、
自分の所属してる結社の主宰の名前が一瞬(2分ぐらい。長っ!)出てきませんでした。うはは。
(主宰万歳なかわりに憲法九条万歳な結社だから全然OKなのかも……)
東西句会のみなさん、ありがとうございました♪
また行きます!!
[1] http://www.komeda.co.jp/contents/special_w.html
東西句会にいってきました! その1
ユキオ的にツボだった荻原さんの言葉
・「だめでしょ」
・「20代って思春期じゃないの?」
・「●●●●って二人っきりのときに言ったら本気で叩くよ」※
※「どんなご褒美ですかーっ!!!」って
心の中で思いっきりしっぽをふりました。
好き。
ああ。
きょどってごめんなさい。
荻原様にもっとキツいことを言われたい!!!
書ける!
書けるぞ私は!!!!
体験入店
夜なべして肌色を塗る仕事です
息白く体験入店しろと言う
捕鯨船降りる小さなおとなたち
屏風絵の目鼻消えたる女かな
疑似恋愛うさぎ混濁ロリポップ
鈍痛に擬音をつける蒲団かな
寒晴やねこねこ★にゃーす二号店
黒鳥 冬季号 20(平成21年1月1日発行)掲載