『庶務課中村が承りました』公開中止につきまして

『庶務課中村が承りました』 [1]は、いろいろな作品(ドラマ・漫画・短歌・俳句etc…)からの引用(あるいはパロディ)で成り立っておりますが、先行する作品の作者の方から、引用元の不明記をご指摘をいただきました。

作者の方、また、今回『庶務課中村が承りました』をダウンロードいただいた皆様にもご迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。
現在、改訂作業のため、内容を非公開としております。

既にダウンロード済の方は、たいへんお手数ではございますが、手元のファイルの破棄をお願いいたします。
改訂版の完成は、10月24日頃を予定しております。完成しましたら、ツイッター等でお知らせいたします。(2011年10月7日)
 
 
<追記>
改訂版こちら [2]です。

[1] http://p.booklog.jp/book/35018
[2] http://p.booklog.jp/book/44166

朗読千夜一夜リターンズ第十四夜、終了。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
 
9月17日の朗読千夜一夜リターンズ第十四夜@ギャラリーサージ、無事に終えることができました。
 
お客さんのノリがよくて本当に救われました。
 
どんなイベントだったかというと…
 
・gucaの三人(太田/石原/佐藤)で、平田俊子さんの「ネンブツさん大忙し」を朗読。
・石原がOLに扮して、「窓際の素敵眼鏡紳士荻原さん」への愛を語りながら、荻原裕幸さんの短歌を朗読。
・佐藤が学校の先生に扮して、山田航さんの「休み時間じゅう顔を伏せて寝たふりをしているきみへ」を朗読。
・俳句ジェスチャーゲーム「体句の時間」。
・青いドレスとスペイシーモスラ睫毛の太田による、雪舟えまさん「まみからの手紙」朗読。
・強引に仕組んだアンコールで、石原が高柳蕗子さん「良夜」朗読。
 
という感じでした。
「朗読会」に普段ほとんど行かないひとは、「朗読会」について誤解してくれたんじゃないかな。
 
「詩人は心に芸人を、芸人は心に詩人を」、と教えてくれた詩人のK原さんに感謝。

拡散せよ!俳句ホステス跳梁跋扈大作戦

『俳句ホステス』 [1]お買い上げくださったみなさま。

ほんとうにありがとうございます。

こんなに愛されて幸せです。

ここでちょっとだけ図々しいお願いをします。

『俳句ホステス』 [1]は普通のPDF(もしくはepub)ファイルです。

よって、メールに添付して送れますし、いくらでもコピーできます。

だからって、勝手にコピーしないで!!

…ではなくて。

逆のお願いです。

メールに添付して、あるいはUSBメモリぷちゅっと差して、

じゃんじゃん拡散してください。

ただし、気が向いたら

1冊あたり200円分の切手を石原まで郵送していただけると嬉しいです。

(郵送の際の切手代80円分は引いちゃってOKです。)

ようするに、

『俳句ホステス』お買い上げくださった方、

ノーギャラで販売員をやってください!!

という他力本願ここに極まれりなお願いなのです。

ちょっとだけじゃなくてかなり図々しかったかもですが……

みんなが協力してくれたら俳ホス喜んじゃう♡

どうぞよろしくおねがいします。
 
 
【みごと拡散に成功した方へ】

ご協力心から感謝します。
1冊あたり200円分の切手をお送りいただける場合には、
ishiharayukio@gmail.comまで、ご連絡ください。
送付先の住所をメールいたします。
すでにわたくしの住所をご存知の方は、いきなり送っていただいて結構です。
俳句ホステス○冊×200円-80円で○○円分の切手を送ります、
みたいなメモを入れていただけるととってもわかりやすくなるので、助かります。
お礼は、例によってささやかなお礼状だけなのですが……。
 
※なお、この文章はこのままメールにコピー&ペーストして、お知り合いの方にメールしてくださっても差し支えありません。

石原 ユキオ
http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/
Skype→ishihara.yukio
twitter→@yukioi

[1] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/?p=867
[2] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/?p=867

逸 29号

 
句荘gucaでは、「石原がレギュラー出演している唯一の紙のほん」として紹介した、「逸」。
花森こまさんの個人誌です。
 
29号のリリースと、ちょっとさびしいお知らせをしなければなりません。
 
目次をご覧ください。
 

 
休刊のお知らせ。
そうなのです。諸事情により休刊が決まってしまいました。
 
ということで。
 
石原が紙媒体に出るのは
 
超、レアだから。
 
当分ないかもしれないから。
 
買っとこうよ!!
 
五十嵐秀彦さんの評論「裸か身や」俳句における女性性という謎、
週刊俳句の神野紗希さんの記事 [1]と三宅やよいさんの記事 [2]を開いてじっくり読みたい。
こっそり冒頭だけチラ見せ。
 

 
このあとに触れられていることなのですが、
『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』の帯、あざといですよね…!!
あざといけどわたしはまんまとはまりました。(ほぼジャケ買い)
 
そして。
渡辺隆夫さん(女性川柳作家の会合で、抱かれたい作家ランキング1位を獲得したという伝説あり)『魚命魚辞』発刊を祝し、新作二十句が読める小特集も載ってます。
 
こちらもこっそりチラ見せ。
 
[3]
 
わたしだけでしょうか。
隆夫さんの川柳を読んでいると、
御地蔵様のような穏やかな顔でポコポコ頭を打たれるようなここちよい衝撃があります……。
 

 
通信販売のご案内です。

・『逸』29号 頒価1000円
 
(1)件名を「逸購入希望」としてishiharayukio@gmail.comにメールお願いします。本文にお届け先のご住所・お名前をご記入ください。
 
(2)ご自宅に『逸』が届きます。
 
(3)目次ページの下に載っているゆうちょ銀行口座にご入金お願いします。
 

[1] http://weekly-haiku.blogspot.com/2011/01/23_23.html
[2] http://weekly-haiku.blogspot.com/2009/10/blog-post_11.html
[3] http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/wp-content/uploads/2011/07/itu29tko.jpg

東京という街の実在はやはり信じがたい

未来の60周年大会で目から耳からいっぱい妊娠した。
なにがうまれるんだろう。
ひるこみたいなものをたくさんつくってひるこジャパンを結成しますよ。
(得意技は反則とか呪いとか。)
 
翌朝、六時起床。
暑くなる前にとおもって七時ちょい前ぐらいに、井の頭公園へ。
 

 

 
東京の夏の朝のパンダ夫妻。
 
 
さらに翌日。
 

 
ちはやぶる神谷バーにて伝説の電気ブランを買ってみました。
 
 
 
えーっと、なんのために東京に行ってたんでしたっけ。
 
ちゃんとしたレポートはgucaブログとかにそのうち出るんじゃないでしょうか。
 
嵐のようなダメ出しを真摯に受け止めつつ、このまま流されて沖に出たい。

句荘gucaとはなにか

米光:それこそカードゲームのショップみたいにさ。行ったことある? テーブルがあって、そこで遊べるの。カード買うついでに友達と会ったり、その場でチーム組んで4人で遊んだりできる。俳句もそういう場があるといいのにね。囲碁だったら碁会所でしょ?

佐藤:雀荘みたいな!

米光:クソウ!

guca2より

guca2での、米光一成さんへのインタビューの中で飛び出したことば、「クソウ」。

その、「クソウ」を実際にやってみよう、というイベントを企画しました。

ゲスト出演いただくのは、米光一成さん(ゲーム作家/ライター)、松本てふこさん(俳人)。
いわば、句荘の常連客(句鬼!?)的ポジション。
gucaメンバーからは、おーた(歌人/蔦系女子)&石原(俳人/廃人)。
お越しいただいたお客様全員(そう、これを読んでいるあなた!!)に一句ずつ投句していただき、実際に句会を行います。

句会とか行ったことないし…

という方。大丈夫です。
十分お楽しみいただけます! と自信をもって申し上げたい。

句荘にはオーナー兼店長がいて、初心者の方にもわかりやすく、俳句(句会)というゲームのしくみを説明します。
このオーナー兼店長が、サトウ(俳人/藻系女子/コスプレはじめました)。

どうかお気軽に、なじみのお店にふらっと立ち寄るみたいに、句荘gucaへお越しください。

電子書籍「期間限定短詩系女子マガジンguca2」発売記念イベント

句荘guca

出演;米光一成(ゲーム作家/ライター)
松本てふこ(俳人)
guca(太田ユリ・石原ユキオ・佐藤文香)

日時;7/17 18:00-20:00 (開場17:30)
場所;Neuro Cafe
(吉祥寺駅公園口から徒歩3分、武蔵野ビル7F)

参加費;1000円

※飲物は各自ご持参ください。

※先着30名!お申し込みはメールにて!

件名;「句荘guca」
本文;お名前、お電話番号、メールアドレス
をご記入の上、
tanshikeijoshiアットマークgmail.com 宛にお願いします。

受付当日受付と同時にお題が発表されます。みなさんに1句作っていただきます。
句会形式で、出演者5名が選句します。もちろん、トークもお楽しみいただけます。

句荘gucaフライヤー

週刊俳句10句競作★落選!!

とはいえ、選考過程がほんとうに楽しくて。
自分の書いたものを批評してもらえることはほんとうに稀なので、めちゃ刺激的でした。

★ 金賞銀賞およびオススメ作品が読める週刊俳句第219号

★ 応募作品一覧と、コメント欄での選考ライブ

拙作は 【18 マーベロン28】。

生涯一小娘(フィエット)!
ガーリッシュ万歳!!

(石原さんいいかげんおとなになってください。)

20コキュートス

悪魔は、噺をはじめる落語家のような滑らかな所作で翼を背中から下ろし、足下へ畳んだ。
黒いジャケットを脱ぐと同時に雲がたちこめていた空はすうっと晴れわたり、姿を現した銀河はけぶるなんてものじゃなく、スワロフスキーのショーウインドウなみにぎらんぎらん瞬いている。
 
 
いつ逢へば河いつ逢へば天の川  田中亜美『新撰21』より
 
 
わたしは寝袋から出した手を伸ばし、オーケストラに指揮するみたいに揺れる尻尾を掴んでみた。

ぎくん。

一瞬の硬直。
その後、すぐに尻尾はやわらかく動き始めた。まるでなにもなかったかのように。

「起きていたのか」
「ごめんなさい」
「謝るな。余計不愉快だ」

角がひっこんでる。耳のとんがりがまるまっている。
血の気のない頬がいっそう青く見えるが、それは悪魔らしさというより貧血のひとの顔色だ。
肩に手を当てて首の骨を鳴らす姿は、ごく普通の、生活につかれた勤め人のように見える。

「目的地まであと20コキュートス」
「それって遠いの」
「きみの体重が林檎9個分軽ければ一晩で飛べる。いかんせんわたしも身体にガタがきてるからな」
「ちょっとぐらい肉がついてるほうがみりょくてきなんだよ」
「その通りだ。じつに美味そうに見える。ふとももから下を腹の中におさめてから飛ぶかな」
「ふーん……」
「手を離せ、ミニ豚」

わたしは再び寝袋の中に手をしまって胸の上で組んだ。
むかし飼ってた猫も、あんなふうにしゅっとした尻尾してたっけ。

「おやすみなさい」

悪魔は小さな声で、「おやすみ」とこたえた。