日記」カテゴリーアーカイブ

二回目はないのか…

第一回週刊俳句賞、応募しそこねました。
っていうか全然気づいてませんでした。
あと少し、あと少し注意深くスクロールしていれば……!!

さて。今日は九月の大朗読の原稿、たたき台を仕上げますよ。
九月は共作です。
今からちゃんと準備して、打ち上げこと裏大朗読用のネタも作っておこう、という魂胆。
なんでこんなやる気なの? これが躁病ってやつ?
大阪から中島らも菌を持ち帰ってしまったのかも。

あっけない

すかっとしているか、すかすかなのか。
そこが問題だ。

俳句を作ろうと思って海を見に行った。
言うたら、あたりまえのことじゃけど、
私は海を作ろうとして俳句へ行くべきだった。

いまさらを集めてひとがたにかためてください。
それがわたしですから、あいしてください。

ごっくんって言われて

じじょうがすこしのみこめてくるというのも、不便なものですね。

こんばんは、ユキオです。

文月悠光 [1]さんは、すごいなぁ。
若さを言うのは失礼だけど、
(私は若さのせいにされるのをいちいち怒っていた子どもらしい子どもだったから)
そんな若くてどうすんだろ。
こんな才能あふれててどうすんだろ。
生きてくの大変だろうな。
敢えて言うなら、
もう少し地味な名前でいけばプロっぽさが倍増するのではないだろうか。

石原ユキオはいいのかって?
なんかねぇ、変えるタイミング失っちゃった感じで。
この際、体裁悪くてもかまわんです。

光明が見えないあたり、
逆に? 落ち着くってゆうかー。
ってゆうかー
ってゆうかー
ってゆうかー

そんなふうなはなしかたをする世代、です、ので。

[1] http://hudukiyumi.exblog.jp/

2007/07/01

牛窓に来ています。

無風のため、ヨットの大会が中止になってしまいました。

古い船にくくりつけられたスピーカーから、

そのことを聞きました。

夾竹桃の花が、海に投げ出された巨大な花束みたいです。

足元に、舟虫のうじゃ うじゃら。

うじゃらうじゃらは小声で早く発音してください。

舟虫はほんとうに早い です。

げたの先で、死んだひと 死んだひとでを、

ひっくり返したり。

だめ、という名前の貝を、踏み潰したりして。

意外としぶとく動 ものです。

塩水に濡れて るうちは、岩もまだ生きていますから、

さかんにのびちちみします。

無数の白い  引き込まれない うに、

遠くを見て

波打ち際を歩きます。

踏み違えないように。

あるいは踏み違えるよ  。
 
雨が降る て 上手に  ません。
 
波 もう、腰   ているので、

  から先は  て、書け  ん
 
書け  んよ 
 
もう
 
                ね   。

対症療法

息苦しい。自分の動悸がうるさくて寝れない。
PCでも日記帳でもいいから、
記述していないと落ち着かない。
これはなんという病気なんだったか。
昔よく懸かった筈だが、思い出せない。

食欲が落ちる。集中力が落ちる。
体重は落ちない。
ためいきはそこらじゅうに落ちている。

TSUWARI
like TSUNAMI

想像妊娠は健康な妊娠の一種ですから
健康保険の適用外となります。

性的な拘束具としての、
孫悟空の輪っかがほしい。
ぞんぶんに痛めつけてくれる、
頑丈な安全装置が、ほしい。

はじめから短い小指

にんげんはこのようにして、
足を洗うタイミングを失っていくのですね。

こんばんは、ユキオです。

7月7日(土)、大阪のjuenというカフェに行きます。
朗読会に出るみたいです。

先日の「大朗読」では、何人かの人に「仕事してる?」と聞かれた。

ほとんどしてません。
すいません。

枝振りの良い松の木にハンガーを掛けて
この身を吊っておきたい

なんだかなぁ。
ユキオ商店はポップな感じで行こうと思ってたのに、
昔の激アングラ志向のブログに戻りつつあります。
いろいろ溜まってるみたいです。

雨にも負けず、風にも負けず、
的外れな応援にも怒らず、
静かに俳句をひねり潰そう。

さあ。
数日間ブログの更新をお休みして。
万年筆のインクをブルーブラックから血反吐に詰め替えて。

週刊俳句 Weekly Haiku

週刊俳句 [1]の俳句関連リンク集 [2]に石原ユキオ商店が入ってますぅぅぅぅ!!!
ぅぅぅぅぅぅぁぁあああ!!!!

週刊俳句ってさいばら天気 [3]さんのやってるやつじゃん!
さいばら天気さんってすげえんだよ!
角川俳句賞の、
(あっ。角川俳句賞っていうのは角川さんちの『俳句』っていう雑誌でやってる賞で、俳句の芥川賞なんて呼ばれちゃったりする、その割に年配の方しか受賞できないことが世界の七不思議の一つに数えられているその筋では非常に有名な賞なんですが、)
2006年の第五十二回角川俳句賞の候補作に選ばれて、しかも紙面に50句掲載された人なんだよ!!
最後の最後まで粘って受賞寸前だったんだよ!!!
そんときの句で好きなのはねー、

空き瓶に蓋するやうに夏終る
日の丸の余白に秋の日のひかり
白梅の熱をさましてゐる風よ
春眠に毛深き箇所のありにけり

などなど♪
からっとしてて若い感じが好き。

やばいよね!! まじうれしんだけど!!
どうせユキオたんミーハーだぉ!!
俳人なんてみんなミーハーだからいいんだぉ!

[1] http://weekly-haiku.blogspot.com/
[2] http://weekly-haiku.blogspot.com/2007/05/blog-post_4241.html
[3] http://tenki00.exblog.jp/

現代詩手帖に出た!

ユキオの名前が現代詩手帖に出てたよ!!

というのはJAROから警告級に激しく大げさな表現ですが。
普段現代詩手帖なんて絶対に読まないんです。
中原中也記念館に行くってんで中也の特集が載ってる4月号を読んでたわけです。
そしたら最後の方にあるイベントの告知コーナーに「大朗読」が出てて、そこに出演者である私の名前も載ってたと。
偉いのは、大朗読の事務局様でありユキオちゃんではない。

★中也記念館行ったメモ
・ランボーの顔はコントラスト上げまくるとレオ様そのもの。(映画『太陽と月に背いて』参照のこと)
・おかっぱ+お釜帽子の定番スタイルはヴェルレーヌが描いたランボー像のコスプレである。
・中也は一生定職につかなかった。人生のほとんどを学生として過ごした。勉強は身体に毒だと思う。
・小林秀雄は若い頃は案外男前だった。付き合うなら19歳の天才詩人より24歳の評論家がいいなぁ。
・ってか小林秀雄と中也は長谷川泰子を介して男色関係だったようなもんじゃん。
・最近の中也賞受賞者は男性は基本的に病気、もしくは病的なのが見た目でわかるタイプ。昨年一年間詩の活動は皆無で心臓手術に現を抜かしていたって言う外科医の宋敏鎬さん、あーた面白すぎ。女性はみんなおしゃれさんで宣材写真もちょっと凝ったの使ってる。女で詩書いてて病気でおしゃれでもなかったら救いようがないもんなあ。
・みづ紀ちゃん、みづ紀ちゃん!! って興奮してたら同行者に「友だちかっ!」と突っ込まれた。

カナシヤル

「メールが届いた」
と祖母が言うので不思議に思いながらも祖母の携帯を覗き込んでみる。
が。
auの簡単ケータイにディスプレーが生えてきたような形跡はなく、いつも通りの白いボタンが並んでいるのだった。

もう夏か。

「わたしのけえたいよおおおおかえしてええええ」
私の背中をばしばし叩く祖母。
何やら段ボールの切れ端のようなそれにしては妙に重みのあるものが当たるので奪い取る。

メール便だった。

簡単ケータイを祖母に返して(京セラはボタンの押し心地が悪いから嫌いだ。ふん。)メール便を開封する。

中身は先日アマゾンで注文した三角みづ紀の「カナシヤル」。

三角みづ紀はセックスのことをセックスって言うみたいだな。
私は何て言ってたんだっけ。
昔のことだから忘れてしまった。

にしても。
郵便小包と宅配便とメール便の区別がつくなんて。
お婆ちゃん、すごいじゃないですか。

節分の赤信号に照らされる

 元々無精者なので、毎日つけたり外したりする華奢なピアスは性に合わなかった。医療用ステンレスでできた輪をつけっぱなしにしていた。風呂に入るときは、ピアスの周りに泡立てた薬用石鹸をつけ、輪っかをぐりんぐりん回して洗う。しかる後に流水でよくすすぐ。うちのお風呂は、冬は湯が出ない。いくら半身湯船につかっていると言っても、すきま風の吹きすさぶ昭和製の風呂場で耳たぶに冷水をかけるのは荒行に近かった。
 なぜそうまでしてピアスホールを丹念に洗わねばならぬのか。
 理由は単純。臭くなるからである。
 荒れたり腫れたり、そういったトラブルの原因にもなるけれども、それ以前の問題として、きちんと洗わないピアス穴は、激しくにおう。
 魚介類の腐ったにおいだったろうか、やや美味しそうな薫製のにおいだったろうか、それともブルーチーズのにおいだったろうか。もうすでにはっきりとは思い出せないけれど、女子の耳たぶから香ってくるべきにおいでないことは確かだった。
 たとえば夏の暑い日、一日中遊び回った後に入った小洒落たバーで、素敵な殿方に耳元で囁きかけられて魚介類の腐ったにおいがしたらそこでゲームオーバーである。そんなシチュエーションになることはまず考えられないのでもっと身近な例でいくと、詩の朗読会でエキサイトした後の打ち上げで隣の席に座った素敵なおじさまに耳元でボオドレエルの一節を囁きかけられたときにブルウチイズのにおいがしたらそこでゲエムオオバアである。ってこちらもあり得ないシチュエーションだけれども。
 そんなわけである日、私はピアスを外し、そのままつけるのをやめてしまった。
 ピアスを外してからも、残った穴は数ヶ月間塞がらない。その間も、耳を丁寧に洗わねばならない。面倒くさいことこの上ないのだがなんとか耐えて、穴の内側が繋がり、肉が盛り返してくるまでになった。
 いま私の耳たぶには、えくぼのような凹みが残っている。親指と人差し指で挟んでみると、トンネルのあった名残が、固いしこりとして感じられる。そしてその指を鼻先に持って行くと……やばい。なんかまた薫製臭い気がする。
阿部サダヲ -7-