暑いですね。いままで基本的に自室では冷房なしで過ごしていたのですが、去年あたりから限界を感じています。気候変動め……。
さてさて、ネットプリント『副産物の会』vol.9「香りの題詠」特集をリリースしました。
ゲストは短歌・俳句・小説その他もろもろ幅広く活躍する作家の井口可奈さん、BLをこよなく愛する読書超人みやさとさん、原作の色気を無限に増幅する二次創作の錬金術師カルキさん、そして俳人の西川火尖さん。
以上四名の参加者の方にA・B・C三種類の香りをお送りし、香り一種類につき一句、俳句を作ってもらいました。
お題Aはセルジュ・ルタンスの香水、アンブル・スュルタン(スュルタンってどう発音するんじゃ)。
お題Bは松栄堂のお香、ペパーミント。
そして、お題Cについては次の通り、全員別々の香水(石原秘蔵の公式サンプルたち)です。
井口可奈さん:SALTED GREEN MANGO (STRANGERS PARFUMERIE)
みやさとさん:TELEGRAMA (IMAGINARY AUTHORS)
カルキさん:RHINOCEROS (ZOOLOGIST)
西川火尖さん:ROASTED COFFEE CIGARETTE WHISKY COME AND GET YOUR SUEDE HONEY BABY (STRANGERS PARFUMERIE)
ストレンジャーズ・パフューマリーは『君の名前で僕を呼んで』『ゴッズ・オウン・カントリー』などの映画をモチーフにした香りもリリースしているおもしろいメゾンなのですが、国内の取り扱いが、たぶん、ない。ごめん。めちゃくちゃ気になった場合はアメリカの Lucky Scent などから取り寄せてください。
イマジナリー・オーサーズは架空の物語を香りで表現していて、本が好きなひとは倍楽しめるんじゃないかと思います。輸入代理店ミンキー合同会社によると今年の9月に日本上陸とのことです。
ズーロジストは NOSE SHOP に入っているので手に取ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただし、わたしがサンプルを入手したのはちょっとばかり前だったので新ライノセラスではなく旧ライノセラスのほうを試していただくことになりました。(においがおかしくなってないかは試してから送ったよ!)
ところで、今回のネプリ、香りの題詠というテーマにもかかわらず、発行人は7月中旬に新型コロナウイルスに感染したせいで一時期嗅覚を失っていました。嗅覚異常が一年ほど続いたとか、耳鼻咽喉科ですごく痛い治療をしてようやく治ったとか、後遺症はかなり長引くという話を見聞きしていたので、今回は記憶の中の香りをよりどころに編集作業をすすめるしかないな……と思っていたら、幸いなことに二週間ほどで回復しました。新型コロナウイルスの後遺症ってまだまだ医学的なデータの蓄積がないので、わたしが受診した診療所のドクターも「後遺症についてははっきりしません」とおっしゃっていて、自分の症状がいつまで続くのかわからないのが地味に嫌でした。二度目の感染は絶対に避けたいのでマスク手洗い鼻うがいを徹底したいと思います。