2008年6月28日(土)
第18回大朗読 六月の階段
17:00〜19:00(飲物付1000円)
出演
秋山基夫/石原ユキオ/岩本文秀/小山伸二/加藤健次
河邉由紀恵/東井浩太郎/保田悠詩/郡宏暢 ほか
★二次会19:00〜21:00(会費2000円)
★会場:未完成(岡山駅西口より奉還町商店街入り口へ徒歩3分)
★飛び入りご希望の方は自作の詩(朗読未発表作品)をご用意下さい。お一人持ち時間3分以内でお願いします。
★お問い合わせ:未完成 086-254-2945(15時以降・日曜除く)
「出演・掲載」カテゴリーアーカイブ
むき出しのうなじが寒い
久しぶりに「らんまん句会」をお休みしました。
(前回はすべりこみで座るだけ座った。)
用事があったこともあったのですが、今回は主にリフレッシュ休暇です。
「道標」五月号きました。(現代詩のじゃないよ。俳句のだよ)
道標はほんのり赤くてアットホーム。
まるで某バイト先にいるみたいです。
新人特別作品として拙作を掲載していただいてます。
望月たけしさんが「空から十七文字へ ─石原ユキオ着水─」という文章を書いてくださってます。
ぎゃぼ。恐縮です。
冬萌え。
暖房やあなたは紐の多い服
おじさんは生きてって言う冬の蝶
朝礼の真中を進め砕氷船
冬眠や父は微妙に膨らんで
着ぐるみの覗き穴から初景色
袖口がほんのり臭い春隣
妹の傘に傘の絵春浅し
黒鳥 春季号(平成20年4月1日発行)掲載
粗野、小火。
鳥雲にアイロン崖下ルーデンス
キュビズム芽キャベツ脅迫的求婚
ずんべらぼんで維持する牢獄や朧
暴飲暴贖罪四温にじむ産婆だ
母音なる子音やしかとかぎろえり
ふり返る花曇りるるぶれ茶筒
金堂む海市求むる涙・情・恨
胸々しき野仏や艶、粗野、小火や
下血に菫ほどほどにしときなれ
黒潮や老体りくらぶれどベンツ逆突
銀山雪崩る唐獅子ボンビージャ
早春やぷぬりぽんぱるぺろみバス
馬並の鈴生りのほにゅうびん春蚊
茫洋タルタルす定期地獄の刑期
坂咲く枕木るど凡そわ乎
妙薬の切れ目微動だに卒塔婆
蟲(笑)
萵苣や繁茂墳墓独房の孤児
V%V V%V V%V
仔猫にギャル語ろくすっぽんたる革靴
第17回「大朗読」(2008年3月22日)にて
ウロボロス高校第三演劇部として朗読
第17.5回大朗読もありました
小朗読、裏大朗読とも呼ばれている(?)二次会での朗読。こちらも熱かったです。
ウロボロス高校第三演劇部傀儡部長こと保田悠詩さん。
前回もよかったけど、今回のは韻の踏み方がすごくかっこよかった。飛び入り朗読をされたウザワさんからだったか、「理系」という言葉が出ていたと思います。
俳句でもそうだけど、理系の語彙で遊べる書き手ってそんなに多くない。少なくとも岡山では他に思いつかない。部長、キャラ立ってるじゃないですか。
「独立しませんか」「俳句じゃなくて詩を朗読したらどうですか」というお誘いがあったようです。
自分のお兄ちゃんが女の子にモテているかのように嬉しくてちょっぴり切ない……。
第17回大朗読でした
納得する前に、食え。
ということなのでした。
今回、プログラムが妙に凝っていて、秋山基夫先生の写真のところに「白髪のオールバックの男性」が集められている。「さて、秋山基夫本人はこのうちどれでしょう?」だって。
非常に難しいです。スターリン・ピアソラ・ハイデガー・秋山基夫だと思うんですが、目元が目隠し棒で隠されているのでひょっとしたら違うかもしれません。ハンニバルレクター・漆原教授・カーネルサンダース・安西光義かもしれません。そんな秋山さんは「ウェハースのような詩を」とおっしゃりながら「怪画」を朗読。えーと。ウェハースって軽いって意味じゃなくて口中の水分が奪われていく危機的状況のことですか……?
郡宏暢さんは「しょっぱい語りをやります」ということで、浪曲風の朗読。渋く唸っておいて「俺たちにはJ-POPが足りない」と言い出すので会場から笑いが。「ホモの葬儀屋」って、なんだかリアリティ溢れるお話が出てきたんですが、どうなんでしょうか。薔薇の花輪って。
飛び入り朗読のコーナー、OLD FLAG(ホムラさんとAIRさん)の「カズオ」が面白かった。ホムラさんのキモい男子の描写が好きです。がっつり機材持ち込みで音響朗読。熱いぜ。
小山伸二さんが読まれた詩、ちょっとタイトルが思い出せないのですが、「ここではないどこかへ連れ出して」っていうの、あれ、是非ブログにアップしてください。読みたい。女言葉イイっすね。
斉藤恵子さんの詩、「国道の真ん中で」でしたでしょうか。すいません、またタイトル覚えてないんですが、見られそうなところで着替えるというのが、私の夢によく出てくるシチュエーションで、そわそわした感じを思い出しながら聞きました。(見られそうな場所で着替えする夢とかニーハオトイレの夢をよく見るのって私だけだったらどうしよう。よくありますよね?)
ウロボロス高校第三演劇部は保田悠詩「宙吊りの理」と石原ユキオ「粗野、小火。」を朗読。(俳句作品、各二十句。)東井浩太郎さんには「難しかった」と言われてしまいました。あは。
雲 第三十七巻 届きました!
伊藤眠さんの個人誌「雲」に「着ぐるみ」(10句)を掲載していただいてます★
伊藤先生、それからきっかけを作ってくださった工藤先生、ありがとうございます!!
吟行記「雲吟行INズーラシア」、すごく楽しそうです♪
すっぴん
玄関でピザ屋を待っている湯冷め
ベッドから手が出てサンタ捕まえる
すっぴんの美輪明宏がいる炬燵
小春日や観音さまの二重あご
筮竹を分けて易者の白い息
ゴミの日を真っ赤で囲む初暦
傀儡師と傀儡の口の半開き
黒鳥 冬季号(平成20年1月1日発行)掲載
週刊俳句2月3日号
週刊俳句、また書かせていただいてます!!
【週俳1月の俳句を読む】っていうところです!
ちなみにこの「雪倒れ」、久しぶりにやってみたところあんまり面白くありませんでした。
(2回ぐらい倒れたところで飽きました。)
布団の大きさに対して私の身体が少し大きくなりすぎたのだと思います。
矢印
黒鍵の押されて戻る五月闇
桜桃忌知らない人と手をつなぐ
火取虫それは愛かもしれないし
まっさらな手首でかきまぜるプール
かさぶたのやわくなるまで水遊び
水着脱ぐ片耳はまだ水の中
夏蝶を留める休講掲示板
意地悪じゃなくてわがままパイナップル
曝さるることなき「球根栽培法」
ディエゴ・リベラのお腹みたいな西瓜割る
ひっくり返してかけざん青林檎
矢印の通りに歩く油照り
着信は十件白玉をゆでる
鉛筆と消しゴムの百物語
日に焼けて月刊少年ジャンプかな
黒鳥 秋季号(平成19年10月1日発行)掲載