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フローラル、スパイシー、夏フェス! - BLOMMA CULT / ROOM1015 –

ブロンマカルト

この記事は香水沼の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでいる香水素人が書いているためあちこち間違っている可能性があります。お楽しみください。

コロナ禍が本格化する前の2月、念願のNOSE SHOP(大阪)を訪れて香水ガチャを引いた。
(いま思うと軽率でした。でもそのときは無症状の感染者が感染を拡大する可能性について知らなかったんだ。ウイルスが手から手へ媒介されていく接触感染に関してもテレビで実験の様子を目にするのはずっと後だ。風邪っぽい症状のないひと同士ならふつうに接触して大丈夫だと思っていました。)

そして出てきたのが…

BLOMMA CULT(ブロンマカルト)EDP / ROOM1015(ルームテンフィフティーン)

スタッフの方はガチャのカプセルを回収すると当たった香水について簡単に解説してくれた。
Room1015はミュージシャンが作った香水ブランドで、音楽に関係した香りを作っていること。1015というのはかつてミュージシャンのたまり場となっていたホテルの部屋番号だということ。

フラスコ(と香水コミュニティでは呼ばれているようなのだが、理科室では漏斗と呼んでいたのではなかったか)から匂いを試してみると「あ、これは当たりだ」と直感した。

ノーズショップ店内

このガラスの漏斗(でもフラスコって呼ぶんですね?)の内側に香水がついていて、持ち上げて嗅ぐ。

しばらくガチャで手にいれたお試しサイズを愛用し、後日10mlサイズを購入した。

NOSE SHOPのサイトには

狂乱の花々。爆発と混乱 。性革命のファンファーレ。長い髪の下、むき出しのうなじが官能的な香りを放つ。愛によって暴かれた道徳が肉体を解放する。自由の象徴、ほとばしるフラワーパワー。

となんだか恐ろしげな説明が書かれているけれど、ここから想像されるような濃厚で強烈な香りではなく、もっと「わーい !! たっのしー!! ひゃっはー!!」みたいな健康的な香りです。
おそらく日本語と日本の文化にどっぷり染まったわたし(たち)は「性」って聞いたときに重く薄暗く受け止めてしまうんだろうな。

具体的にどういう香りかというと、

トップ|ベルガモット、ライラック
ボディ|カシュメラン、パチョリ、バイオレット
ベース|シナモン、バニラ、ホワイトムスク

と書かれていますが、もうとにかくビリビリとスパイシー。
一瞬でいなくなる柑橘類の香り、これがベルガモットでしょ。
フローラルな感じがライラックとバイオレットなんだと思う。
ビリビリスパイシーなのは胡椒みたいな感じがするけど、シナモンなのかな。
たぶんそうでしょう。
Fragranticaを見たらシナモンがメインだと感じるひとが多いようだ。

Fragrantica

引用元:Fragrantica

時間が経ってくると、ビリビリがおとなしくなり、バニラの甘さが出て「すごくいいにおいの汗」みたいな香りになります。
そう、まさにライブでワーッと盛り上がって汗かいた感じ。
おお、我が眼裏に夏フェスが見えるぞ……。(行ったことないけど。)

持続性は結構ある(朝つけると夕方近くまでほんわり香る)けどあまり拡散しないみたいで、膝より下につけてしまうと香りがよくわからない。
少量つけるなら手首とか首とか胸元とか上半身のどこかがいいと思う。(おそらくちょっとぐらい大目についてしまっても大事故にはならない。)

ちなみに、blommaはスウェーデン語で「花」の意味らしい。英語のbloom(咲く)と語源は同じなのかな。

(2020年5月22日追記)
後日ムエットでHistoires de Parfume(イストワール ドゥ パルファン)の “1876 マタ・ハリ” を試したのですが、ブロンマカルトと結構似てる! ただマタ・ハリは後半土っぽさ(草っぽさ?)が強く出て物悲しい感じです。若くして処刑されたものね……。

アジラフェルの香りでは? Santa Maria Novella – Pot Pourri

【注意】この香水レビューは香水にまったく詳しくない素人がフェチごころだけで書いています。ご了承ください。

人間界で暮らす天使が毎朝ばしゃばしゃ付けそうな香りです。

Santa Maria Novella – Pot Pourri

Good Omens の第1話と第2話を観ました。

Sherlock界隈で人気が高いので教養としてキャラクターだけでも把握しておきますかね、ということで観始めたのですが、オープニングがいかにもイギリス! という人を食った始まり方で(類例:銀河ヒッチハイクガイド)天使と悪魔がハルマゲドン阻止を画策しながらほのぼの日常生活を送る感じが微笑ましくて。特に悪魔のクロウリーさんの善いヤツっぷりにやられました。

そんなときに試してみたサンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ。

これはあれだ。人間の作った文化をこよなく愛する天使のアジラフェルさんがフンフンフーンと鼻歌を歌いながら身に纏いそうな香りだ。

試香紙で試すと、アロマオイルみたいな草の香りから始まり、みずみずしい野の花の香りが広がっていく。青い草で花冠を編んでいたらつぎつぎに小さな花がひらいていくみたいなイメージ。

(アジラフェルさんぜったい花冠似合うじゃないですか。)

それから徐々にスパイシーさが増していき、漢方薬局のような、乾燥した薬草の香りに。
つまりそれは「ポプリ」なんだろうけど、ラヴェンダーだけでもローズだけでもない複雑に計算されてブレンドされたポプリ。

肌に直接つけるとやや苦味が強くなり、なおかつ神秘性が増すように感じました。

香水ってつける人の体温やつける部位で香り立ち方が結構違ったりするから、誰か他人がつけていたら「香水の香り」だとは思わないかもしれない。
そもそも「人から漂ってくる香り」として認識できないかもしれない。
特に乾いた薬草っぽさが強く出た場合には。

古書、骨董品、クラシックミュージック、万年筆。
古いものが好きな人はこの香りがきっと好きだ。

ちなみに、実際にアジラフェルさんをイメージした香りというのはパフュームオイルとして発売されているようです。


なので、そちらの公式設定の香りとぜんぜん違ったらごめんなさい。
でもドラマの第1話には「コロンを変えた」っていうセリフがあるからサンタ・マリア・ノヴェッラがコレクションの中の一本として存在してもおかしくないような気がするんだ。

墨とギャップ萌えの香りByredo – Gypsy Water

【注意】この香水レビューは香水にまったく詳しくない素人がフェチごころだけで書いています。ご了承ください。

お習字の墨っぽい香りが好きで墨の匂いの香水がほしいという希望があったのですが、このたびかなり理想に近い墨っぽさに出会いました。

Byredo – Gypsy Water

最初は薄い? においしない? と思うぐらい自然。
ジンの香りというかジントニックみたいな香りというかむしろ主にエタノールのにおいがしてるな? という感じから始まり、柑橘類っぽい爽やかな甘さが出てくる。
そのあとで甘みが濃くなってわずかにヴァニラっぽくなる。
で、この間、通底して墨っぽさがあります。
自分が何に対して墨を感じているのかわからなかったんだけど、Eau Duelleにもちょっぴり墨っぽさを感じるということは両方に共通しているヴァニラの要素がそれなのかもしれない。
ここまでは試香紙につけた場合の感想。

試香紙につけた場合と肌につけた場合でけっこう印象が違った。
肌につけると爽やかさがすぐに飛んでガッツリ甘味が主張してくる。
だから海外のフレグランスレビューで髭のお兄さんに「自分用には買わない。フェミニンすぎる」と言われたりするのはなるほどなぁと思ったりした。
手首とお腹に直接つけて肌着やらセーターやらいっぱい着込んだ状態で仕事をしていると、ときどきフワッと墨の香りが漂ってきて落ち着く。鼻を近づけなければそれほど甘味は気にならない。
モテ香水的なランキングに入っていることもあるようなのだが、それはつまりちょっと風変わりなお香のような匂いを身につけてるけどぐっと近づくと超甘々というギャップ萌え的なあれか。

余談ですが武蔵野ワークスさんのブログでは墨の香りの正体は竜脳と明かされています。
(わたしが墨っぽいと思い込んでるのがそれなのかどうかはちょっとまだ確信が持てない感じ)
ていうかそもそも墨ってそれ自体があの匂いなんじゃなくて竜脳で匂いをつけているものだったとは! もうたんすに石鹸を入れとくみたいな感じで鞄に小さい墨を入れとけばいいじゃん! と思わないでもない。

2020年5月1日追記
一般的にはパチュリが含まれているものが墨の匂いを感じさせるのだそうです。だからわたしが何を墨っぽいと思ってるのかは本当に謎です。もしかしたら幼い頃通っていたお習字教室が山の麓の古い木造の小屋だったことが香りの記憶にノイズを与えているのかも。

Celesセレクト試してみたレポート

Celesセレクトで届いた香水5本

ツイッターでCelesセレクトというサービスを知って試してみた。
気に入らなければ全額返金ということだったので気軽に利用してみたのですが、わたしとしてはかなり満足しました。

Celesセレクトとはリクエストに応じてプロのスタイリストが香水を5種類選んでお試しサイズ(1ml / 2.5ml)で送ってくれるサービス。

Celesのウェブサイトから容量と性別(女性/男性)を選び、スタイリストへのメッセージを書いて注文。
性別に関しては、えええー、そこでくくられたくないなあ、と思うかもしれない。
システム上「選ばない」や「両方選ぶ」ができるかどうかは未確認だけど、選ばなくてもカートに入れるとこまでできたので、できそうな気もする。
できなければ適当にどっちかポチッとするとよい。
自分のほしい香水のイメージはスタイリストへのメッセージでいかようにも書ける上に、後述しますが女性向け男性向けにはこだわらないセレクトをしてもらえたので。

わたしのメッセージはこんな感じ

・墨やお寺のお香、インド系のひとが纏ってる香り、トルコのコロンヤなど東アジアから中東にかけての香りが好き
・過去によく使ったフレグランスはサムライウーマンとグッチのギルティブラック
・最近試した○○○の○○○は好きだけどフォーマルすぎるように感じた
・職業と服装について
・リップバームはバニラの香りのものを使用中

3日ほど待っただろうか。クリックポストに緑色の角2封筒が届いた。

Celesさんから届いた香水

こんな感じのものが入ってます

中にはプチプチに丁寧につつまれた小型スプレーボトル5本とそれぞれの香水の説明や付け方の注意など。

「ご自身の肌に香水を試す前に香水をスティックにスプレーしてみて下さい。」
ということでスティック(試香紙)も5本入ってる。親切設計。

香水の紹介とスティック

スティックに自分でメモを書いて香水をプシュッと。使い方が合っているのかどうか若干あやしい。

以下、においフェチではあるものの香水に全く詳しくないひとの独断レビューですが、Celesのスタイリストさんが選んでくれた5本それぞれの印象を紹介します。

Comme des Garcons – Comme des Garcons 2(コムデギャルソン – コムデギャルソン2)

ボトルに鼻を近づけたときはおじさんを感じ、強烈な不安に襲われる。
えっ。これ大丈夫なの。イメージ違いすぎない?
ただ、紙にふきつけてみるとそうでもない。
たとえて言うならおじさんの背中がばっくり割れて中からターキッシュエアラインズの超絶お美しい男性CAさん(27歳)が登場したような香りです。
そうだ。ターキッシュエアラインズの袋入りお手拭きの香りにちょっと似てるんだ。
ウェイウェイした若い男性から香ってくるコーラのような香りがあるじゃないですか。
あれをもっと爽やかに、頭良くしたような。
時間が経つとガラッと雰囲気がかわって、急にフルーティになる。オレンジとか柑橘類っぽい元気な感じ。
最初はツンツンしてたのに二重人格か! ってぐらいとっつきやすくなります。
サイト上の説明にも「光と陰をテーマに」と描かれているのでこれがその二面性なのかな。
お香みたいなオリエンタル感が出てくるのはわりと最後の最後。

Diptyque – Eau Duelle(ディプティック – オーデュエル)

これは紹介文に「イスタンブールのエキゾチックでオリエンタルな雰囲気」というフレーズが入っていたので期待しながら試してみました。Celesさんへのメッセージには書かなかったけれど、トルコ旅行が楽しすぎた、また行きたい、今すぐにでも飛んでイスタンブールに行きたい、という気持ちで日々過ごしているのです。
結果、期待以上。
バニラ! とてもとてもバニラ!!
バニラなのに少しも子供っぽくないバニラ!
そのバニラの向こうに墨っぽいような、イスタンブールで泊まったホテルのロビーの香りに含まれていた何かを感じる。ホテルのロビーはバニラの香りではなかったんだけど。ああ、わたしいまイスタンブールのバイラムパシャ・マルテペ駅から徒歩7分のホテルにいる。
ここで自分が「墨っぽい」と感じているのはなんなんだろうと気になって墨汁を嗅ごうとしましたが久しぶりに開けてみたら古くなっていて異臭がしました。捨てよう……。

Lalique – Encre Noir A L’Extreme(ラリック – アンクルノワールエクストレーム)

森の木々がみんなして会いに来たみたいな香りです。
「サンダルウッドー!」((((ウオオオオー!))))
「ひのきー!」(((イエェェェー!)))
もう、木々に愛されてる感が半端ない。
森が薄れたら徐々に天花粉ぽさが加わって、イスタンブール空港の香水売り場の横を通るときの感じだー! と嬉しくなる。関係ないけど新空港は市街地から行くと森の向こうにあるんだよね。わたしがなんでもトルコに結びつけているのかスタイリストさんが中東らしさをしっかり入れるようにセレクトしてくれたのか。
途中からサムライウーマンだったかサムライだったかのミドルノートに近い感じになってくる、ような気がするんだけどもはやサムライウーマンをあんまり覚えてないからここらへん確信がないです。
名前には入ってないけど主にメンズ用として売られてる香水のよう。

Van Cleef & Arpels – Pour Homme(ヴァンクリーフ&アーペル – プールオム)

こちらははっきりと名前にオムがついてる。
でも香りの印象としては男性向けというのは意外。
わりと濃厚に石鹸っぽい。なおかつスパイシー。
サンダルウッドをかなり強く感じます。
風呂上がりの清潔感。
夏の夕方につけて浴衣を着て花火を見に行きたいような感じ。
だんだん石鹸ぽさが薄らいでスパイシーな香りが残るので、ラストのほうはたしかにメンズっぽいかも。

*Guerlain – Shalimar(ゲラン – シャリマー)

今回届いた中でいちばん女性っぽさを感じたのがこれ。
「インド」というキーワードから選んでくれた香りだと思います。
天花粉とゴージャスな花束。アイリスが強い。
「オリエンタルなプリンセスを思わせる」とありますが、フェミニンかつどことなく古風でおばあちゃんの鏡台っぽくもある。
プリンセスが若いとは限らないものね。
華やかさの中に感じられる苦味。
時間が経つと苦味が消えてふんわりとやさしい天花粉が残りました。

+ + + + +

総合的な感想としては、お気に入りの一本を見つけたいという目的もあったけど、香りをいろいろ嗅いでみること自体が楽しかった。
わたしのように田舎に住んでると、いろいろなブランドを横断して何種類もの香水を一度に試す、ということ自体が難しいのです。
買うか買わないかわからないのにデパートに行くのはハードルが高いし。
だからリクエストを誰かに選んでもらえるのはすごくよかった。
届いた香りは正直ぜんぶ好みの範疇。
シャリマーはちょっと違うかな。でも寝香水とかに使うと思う。
コムデギャルソンはトルコの国内線を幻視したいとき用。
フルボトルで注文するとしたらまずはオーデュエル。
アンクルノワールエクストレームとヴァンクリーフ&アーペル プールオムも、ちょっと多めの小分けかフルボトルを検討したい。

あと、どの香水が届くかわからないCelesガチャというのもあるそうです。
こっちはこっちで面白いかもしれない。