平田俊子の詩七日を読む。
石原さんたらまるで詩人みたい。毎日詩の本を読んじゃって。
でも現代詩は書かないのよ。
俳人なんですってよ。おかしいわね。
で。
『詩七日』。
犬鍋伸之介さんの「ほろ酔い朗読会」で詩人のOさん(女性)が朗読したのだった。
あとがきによると、「毎月七日を『詩を書く日』と決め、執筆にあてることにした。連載タイトルは『詩七日』。(略)七日に書くという設定に加え、デビュー以来、『これが詩なのか』といわれてきたことに由来する。」のだそう。
一月七日から始まる。
十二月七日で終わる。
と思いきや、十二月七日の次に十三月七日、十四月七日、十五月七日……と二十四月まで続いていくのである。
とんちが効いてる、と思った。
十二月の次に十三月にいくところもだし、詩の途中で必ずとんでもない発想の飛躍がある。
この唐突にアクロバティックな感じ、谷川俊太郎と似てるかもしれない。
普通っぽい文章が続いて油断したところに突然とんでもないの(ときに駄洒落)が来るからたいそう驚く。
豊富な語彙力を派手派手しくアピールしたりしないところが良かった。
ひとりよがりな小難しい比喩を使ったりしないところも、すごく良かった。