大朗読での東井浩太郎さんの詩に「トム・ウェイツ」という名前が出てきた。
私はトム・ウェイツが何者なのか知らなかった。
「え!? トム・ウェイツ知らないの? 何のために生きてるの?」
と加藤健次さん。加藤先生はアルコールが入ると顔が近い。
「トム・ウェイツすっげえんだよ。世界で最も声が嗄れた人間だよ。風貌は東井さんにそっくりでね」
顔が近く感じるのはそのサイズゆえかもしれない。
遠近法、という言葉が頭をよぎる。
「ヴォエ゛ェ゛〜!! ってね。すごい声なんだ。
ヴォエ゛ェ゛★※%゛〜!!!」
この瞬間私は日本中の詩を読む人々に向かって叫びたかった。
みなさん!! 詩人:加藤健次がモノマネをしていますよ!!!
一般的に大朗読と呼ばれている大朗読は仮の大朗読で、真の大朗読は二次会の中盤から始まる、という説がある。
今回も真の大朗読は激しかった。