空席にくうせきさんがうづくまる 佐藤みさ子
くうせきさん。なんて存在感のあるくうせきさん。
私、くうせきさんの顔描けると思う。
くうせきさんはちょっと困り顔です。空色です。
そう言えば「Nobodyがいるよ」っていうフレーズが出てくる詩があったなぁ、と思うのですが、どこで読んだのか思い出せません。
梱包のまず手足からほどかれる 石部明
運ばれてきた球体間接人形だと思った。それから、仏像をイメージした。
にんげんかもしれない。
にんげんが梱包されていたのかもしれない。
いや、手で足を、あるいは足で手を、手と足を、縛った状態を梱包と呼んでいるのかもしれない。
固い手足が柔らかいもので梱包されていたのか、柔らかすぎる手足が紐のかわりに何かを縛っていたのか。どっちにしても不気味でゴスっぽくてかわいい。
MANO第十三号より
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