白い部屋に学校の机と椅子があって、机を挟んで、向かい合って座っている。ふたりとも眠っていて、なかば覚醒したわたしは目をあけることなく「いまならこっそりと手をつなげる」と思うのだけれど、次の瞬間にはすでに手をつないだまま眠っていたことに気づいて、再び眠りに落ちる。
床に丸く乾いた猫の血を、蟻がすこしずつ齧り取ってゆく。
睡眠部
コメントを残す
白い部屋に学校の机と椅子があって、机を挟んで、向かい合って座っている。ふたりとも眠っていて、なかば覚醒したわたしは目をあけることなく「いまならこっそりと手をつなげる」と思うのだけれど、次の瞬間にはすでに手をつないだまま眠っていたことに気づいて、再び眠りに落ちる。
床に丸く乾いた猫の血を、蟻がすこしずつ齧り取ってゆく。