そふとおんでまんどの世界にわたしという異物が紛れ込んでしまったのではないか。ならば申し訳ない。軽薄男にもまわりの男たちにも若いお嬢さんにも。こどもたちは死人のような顔色、土塀にうがたれた穴のような目、学校の中を走り回っている。人形劇、身体検査、賭場。非常口から外を見れば螺旋階段、たこ焼き屋やクレープ屋の雑居ビル、緑したたる山。試しに男の袖を引いてみる。現実さながらにいとも容易く手に入る。抱きしめる力はあるのに首から上になにも感じないのはなにゆえか。
顔が、ない。
スティッキーかつディスガスティングなサムシング
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