台北の隠れ家にひきこもる旅(2)タクシーに乗ってみた

順番は前後しますが建山ホテルにたどり着くまでのお話です。

今回の旅のメインイベントは到着したその日にタイペイ・アイで夜8時開演の伝統芸能ショーを見ること。
わりとぎりぎりのスケジュールを組んでしまった。
桃園空港に到着するのが17:30なのだ。
もしも入国審査の行列が長かったり万が一係員さんに囲まれて別室にご案内されてしまったら空港を出るまでに二、三時間かかるのではないか。
台北駅に行くには桃園機場捷運(桃園空港線)の直達(急行)に乗って36分。
台北駅から劇場は遠くないが、わたしのことだから道に迷う可能性もある。
とはいえ、ホテルに荷物を置いて身軽になりたいし、気温に合わせて着替えたい。
あれこれやっているとショーの最初からは見られないかも、まあいいや、ショーは2部構成だから途中から楽しめばいいじゃん、と覚悟を決めて臨んだ。

入国審査はあっけないほど短く、ほぼ待たずに通過できた。
両替の列も自分の前に2人ほどですぐ終わった。
手荷物は機内持ち込みだったので荷物を待つ必要もない。
人の流れに沿って桃園空港駅に向かい、妙に暑いプラットフォームで汗ばみながら10分ほど待って直達車に乗った。

ほぼ定刻に台北に着いた。開演には間に合いそうだが、体力温存と迷子防止のためホテルにはタクシーで行くことにした。台湾のタクシーは安全だし安いと前回の旅の現地ガイドさんが教えてくれたので。
タクシー乗り場には案内係の女性がいて、いきなり中国語で何か聞かれた。おっと。これは前回なかったパターン。大学の時に中国語の授業あったけど、にいはお、しえしえ、うぉうーら(おなかがすきました)以外ほぼほぼ忘れちゃったんだよね! 申し訳ない! 中国語がわからないのが伝わると “Which hotel ?” とかなんとかホテル名を聞かれた。いや、わたしの泊まるとこ高いホテルじゃないからホテル名だと伝わらないと思う。どうしよう。

“I want to go to the hotel in 迪化街(di hua jie).” と言ってみた。
でぃーふぁーじぇーのところ、ちゃんと抑揚をつけて。

女性の係員さんはタクシーの運転手さんに「迪化街行ってくれる?」というようなことを聞いているようだ。

通じとるじゃないかー!!
YouTubeで予習した甲斐があったぜ。

ふたりにガイドブックの地図を見てもらって、無事乗車できました。

【反省】
・行き先の名前(中国語のホテル名)
・中国語の住所
・地図

以上の三点はすぐ見せられるように紙を準備しておきましょう。
老眼のひともいらっしゃるので字も地図も大きめにわかりやすく!
(スマートフォンだとどうしても字が小さいので紙がいいです)

さてさて。
タクシーにはナビがついているので安心です。
運転手さんは英語の接客に慣れている人でした。
食べ物がなんでもおいしいから来たんだよって言いたくて、台湾料理の名前をいろいろ挙げてみたけどそっちはわたしの発音が悪くて通じなくて「ごめんね、おっちゃん英語あんま得意じゃなくてわかんなかった!」って言われた。いいんだよ、中国語で言ったつもりだったよ。あたい次に来るまでに料理の名前ちゃんと言えるように練習しとくね……。

降りる前に運転手さんに「帰りは空港まで電車ですか?」って聞かれて。
こう来ると「電車なんてやめときなよ。混むよ。帰りは疲れてるから絶対座りたいでしょ。ちょっと安くするから空港までタクシー乗ってよ!」って名刺渡されると思うじゃん。違うんだよ! 「あなたのホテルから駅までって実はそんなに遠くないから歩いて行くこともできますよ〜」って教えてくれた。ありがとうありがとう。ってか近場でごめーん! 超親切!
(おつりいりませんって言おうかと思っているうちになめらかにおつりを渡されてしまいました)