夫の個展会場を下見する。小さな雑居ビルの一室。会期の後半は会場がすぐ隣の建物に移るため、個展のDMに忘れず書いておかなければ。東京の駅でいちばん好きなのはどこだろうと考える。
分厚いステーキが売り物のファミリーレストランに入る。この店は持ち合わせが少ないときは労働することで食事の対価を払うことができるのだ。よいシステムのようだが年配の客が多く誰も皆どことなく不幸せに見える。わたしはこの店に通ってはいけない、深みにはまってはいけない
工事中の車線に黄色く塗られたブルドッグが何匹も繋がれており、車が侵入すると激しく吠える。
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