投稿者「yukioi」のアーカイブ

アンチエイジング

今日はらんまん句会でした。
兼題「小豆」には皆さん苦労なさった様子。
詩のボクシング岡山大会予選通過のT田女史、句会に初参戦してくれました。
21歳、某国立大学の四回生。
才能あふれる若手が出てくると自分も精一杯悪あがきしようって気になります。

さてさて。ついに観ることにしました。
「恋は五・七・五! 全国高校生俳句甲子園大会」。
無理矢理ポップな感じにしたタイトルといい私にはなかった華やかな青春のお話であるらしいところといい、あんまり気はすすまなかったのですが。
見ねばなるまいよ。
俳句総合誌もたまには読まねばなるまいよ。
この遊びを楽しみ尽くすためにはこういった工夫が必要だ。

岡山映画祭

久しぶりにサイト [1]見てみた。
は、浜野佐知 [2]監督が岡山にお越しになるんですか!?

すごい……。

[1] http://ww1.tiki.ne.jp/~boken/fes.html
[2] http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/

週刊俳句に出ています。

週俳7月の俳句を読む(下)のとこ。ブログの調子で、ということでしたので、本当にブログの調子で書きました。見てね。

山口亜希子俳句日記的に言えば、新しく郊外にできた俳句ショッピングモールで推奨販売って感じです。推奨した商品には愛着がわいてしまうほうです。
そういえば最近マネキンのバイトしてないなぁ……。着ぐるみもキャンギャルもしてない。句会休んでバイトするかなぁ……。(え

ロボ先輩のCDを聴く

とうめいロボ先輩のOteteを聴く。

高い声、囁くような、一度殺した息を、か細く吐き出すような。
少女性を感じさせる歌詞。ときに怖い世界があーんと口を開けている。
ロボ先輩の持っている怖さが、私はとても好きだ。
 
 
朝もやのなか
たどりついたら
あなた浮かんでいた
泡になって
「みずうみ」

手首を見てる
地図を描いたのさ
ツバメの影絵
「ツバメの影絵」

窓の外では怪獣たちが
家のなか覗いてる
マドレーヌを狙っているのさ
よだれが出ている

おいで! おいで!!
一緒に待とうよ
3時がくるのを
「ふわふわちゃんとマドレーヌ」

ぼくのゆめは ほのおになること
ぼくのゆめは こおりになること
「てがみ」

 
その名の通りの、透明感。
日に透かせば傷だらけだ。
細かな傷が、光をより複雑にする。

カフェで聴けるようなさりげなさややさしさがあって、でも、聴いてたら珈琲飲むより泣いちゃうかもしれない。

あうう。ロボ先輩、なんでこんないいCD作っちゃうんですか……。

予選通過したぉ

詩のボクシング岡山大会出るぉ。

去年は「俳壇のミリオンダラーベイビー」って名乗ってましたが、ミリオンダラーベイビーなら試合の後に引退せにゃならん、伝説のトレーナー、フランク=ミカミに安楽死させてもらわにゃならん、といろいろ手間なので、今年はなんか別のを考えます。

いいキャッチコピー思いついた方いらっしゃいましたらコメントお願いします。

■   ■   ■
第7回岡山大会本大会
2007年9月8日(土)13:30
西川アイプラザ5Fホール
入場料1000円(当日1200円)
中学生以下無料
■   ■   ■

前売券は、ぎんざやプレイガイド、岡山シンフォニーホールチケットセンター、または岡山大会公式サイトでお求めいただける模様です。
石原ユキオ商店でもこっそりお取り扱いしておりますのでメールくださいな。

ここだけの話ですが

第7回詩のボクシング岡山大会 [1]予選に出場します。
 
       ★
 
第7回岡山大会予選会
2007年7月29日(日)13:30
西川アイプラザ4F大会議室
入場料:無料
 
       ★
 
みなさん、他言無用ですよ。

[1] http://www.geocities.jp/siboku_okayama/siboku_top.htm

若い子の短歌読んで思ったこと

恋愛のあるあるネタを、口語的に、定型で書く。
というのが、最近よくある短歌だな、と思った。
恋愛について、古典を踏まえて、口語的に(=漢語ではなく和語で)、定型で書く、というのが大昔の短歌だったのじゃないかしら。
あるあるネタと古典。
共感できる部分を入れるっちゅうことじゃな。

「あるあるネタ」という、お笑いから始まったであろう概念は我々の世代の文学を語る上で非常に重要なキーワードなんじゃなかろうか。

なにがしかのこたえ

平田俊子の詩七日を読む。

石原さんたらまるで詩人みたい。毎日詩の本を読んじゃって。
でも現代詩は書かないのよ。
俳人なんですってよ。おかしいわね。

で。
『詩七日』。
犬鍋伸之介さんの「ほろ酔い朗読会」で詩人のOさん(女性)が朗読したのだった。
あとがきによると、「毎月七日を『詩を書く日』と決め、執筆にあてることにした。連載タイトルは『詩七日』。(略)七日に書くという設定に加え、デビュー以来、『これが詩なのか』といわれてきたことに由来する。」のだそう。

一月七日から始まる。
十二月七日で終わる。
と思いきや、十二月七日の次に十三月七日、十四月七日、十五月七日……と二十四月まで続いていくのである。

とんちが効いてる、と思った。
十二月の次に十三月にいくところもだし、詩の途中で必ずとんでもない発想の飛躍がある。
この唐突にアクロバティックな感じ、谷川俊太郎と似てるかもしれない。
普通っぽい文章が続いて油断したところに突然とんでもないの(ときに駄洒落)が来るからたいそう驚く。
豊富な語彙力を派手派手しくアピールしたりしないところが良かった。
ひとりよがりな小難しい比喩を使ったりしないところも、すごく良かった。

スケベ心とどまるところを知らず、明日に向かう。

小峰慎也氏の『スケベ心とどまるところを知らず、明日に向かう。』を読む。

美沙子さんを必要な部分だけとりだし
のこりは
もてあました
—「いい運転だ」

五十音順に白状するんだな
んはむずかしいぞ
—「あなたってなまやさしいのね」

ぼくが見たくないのはそれではない
—「つかれたとき」

いつもどこを有名になさりたいとおっしゃってましたっけ?
—「ひしょ」

すごくいい。
いやらしい状況をにおわせるように書いておきながら、結果として少しもいやらしくないとこがいい。
たぶん一番適切な感想は、「おもしろい」。
男の子であることを笑ってるのかな。いや、そう単純でもなかろうし。
とにかく今っぽい。
不思議ボーイ、大好き。